F1分裂の危機
2009年6月20日
F1が分裂の危機に直面している。
8つのF1チーム(フェラーリ、マクラーレン、ルノー、BMW、トヨタ、ブラウン、レッドブル、トロ・ロッソ)からなる組織FOTAは、FIAが提示する2010年のF1レギュレーションを受け入れられないとして、F1を離れて新たに独自のシリーズを設立することを発表。事実中のF1離脱を宣言した。
そこでなぜこのような展開になったのか、これまでの経緯をまとめてみることにする。
8つのF1チーム(フェラーリ、マクラーレン、ルノー、BMW、トヨタ、ブラウン、レッドブル、トロ・ロッソ)からなる組織FOTAは、FIAが提示する2010年のF1レギュレーションを受け入れられないとして、F1を離れて新たに独自のシリーズを設立することを発表。事実中のF1離脱を宣言した。
そこでなぜこのような展開になったのか、これまでの経緯をまとめてみることにする。
FIA、FOTAとフェラーリを告訴
2009年6月20日
FIAは、新シリーズを立ち上げようとしているF1チームに対して、即座に法的措置をとることを発表した。
FOTAは18日の夜、FIAとの交渉が決裂に終わり、新シリーズを立ち上げる準備を始めることを発表した。
これに対しFIAは、FOTAへの法的措置を行うとの声明を発表。特にフェラーリの契約違反について言及した。
FOTAは18日の夜、FIAとの交渉が決裂に終わり、新シリーズを立ち上げる準備を始めることを発表した。
これに対しFIAは、FOTAへの法的措置を行うとの声明を発表。特にフェラーリの契約違反について言及した。
FIA 「FOTAの動きを許すわけにはいかない」
2009年6月19日
FIAは、FOTAによる新シリーズ立ち上げ計画を受けて声明を発表した。
FIA会長のマックス・モズレーは、これまでの収入、統治、規則に関する交渉が失敗に終わったことについて、「残念だが、驚いてはいない」と語る。
「FIAは、選手権において財政を武器にした争いを許すわけにはいかない。また、FOTAがF1の規則を写し取ることも許容できない」
FIA会長のマックス・モズレーは、これまでの収入、統治、規則に関する交渉が失敗に終わったことについて、「残念だが、驚いてはいない」と語る。
「FIAは、選手権において財政を武器にした争いを許すわけにはいかない。また、FOTAがF1の規則を写し取ることも許容できない」
マックス・モズレー、FOTAの妥協案へ歩み寄りの姿勢
2009年6月18日
FIA会長のマックス・モズレーは、FOTAが申し出たエントリー最終期限の受け入れられないが、妥協案を受け入れる気があることを明らかにした。
FOTAチームは、F1撤退を回避し、2012年までF1に参戦する意思を明言した最終的な妥協案マックス・モズレーとバーニー・エクストンに提出。FIA側もこの提案を受け入れる姿勢をみせている。
FIAは、エントリーの最終期限を7月1日まで延長すること、コスワースが供給する標準エンジンのパワーダウンは拒否するが、予算制限と統治について改訂する気があること語る。
FOTAチームは、F1撤退を回避し、2012年までF1に参戦する意思を明言した最終的な妥協案マックス・モズレーとバーニー・エクストンに提出。FIA側もこの提案を受け入れる姿勢をみせている。
FIAは、エントリーの最終期限を7月1日まで延長すること、コスワースが供給する標準エンジンのパワーダウンは拒否するが、予算制限と統治について改訂する気があること語る。
FOTA、FIAに最後の妥協案を提出
2009年6月18日
FOTAチームは、2010年のF1規約を巡るFIAとのにらみ合いを終わらべく、最終的な妥協案をFIAに提出した。
報じられたところでは、FOTAは但し書きを含めた予算キャップ案にサインすることを申し出ており、さらなる交渉と新しいコンコルド協定にサインするために、最終期限を7月1日まで延長するよう求めているという。
報じられたところでは、FOTAは但し書きを含めた予算キャップ案にサインすることを申し出ており、さらなる交渉と新しいコンコルド協定にサインするために、最終期限を7月1日まで延長するよう求めているという。
FIA 「FOTAはF1規約を管理しようとしている」
2009年6月17日
FIAは、FOTAのF1規約を引き継ぎ、商業的な権利をコントロールしようとする試みを受け入れることはできず、それが理由で予算キャップを取り消さなかったと語る。
FIAとFOTAとのF1のコスト削減と将来の統治についての緊張に関して、FIAは火曜日に長文の声明を発表した。
FIAとFOTAはF1を世界で最も人気のあるスポーツにする努力を行っており、チームが望むことによって、それを無駄にするつもりはないと主張する。
FIAとFOTAとのF1のコスト削減と将来の統治についての緊張に関して、FIAは火曜日に長文の声明を発表した。
FIAとFOTAはF1を世界で最も人気のあるスポーツにする努力を行っており、チームが望むことによって、それを無駄にするつもりはないと主張する。
FIA 「計画通りに4,000万ポンドの予算制限を導入する」
2009年6月17日
FIAは声明を発表。FOTAとの会議が行われたが、解決策のための議論すらできなかったため、4,000万ポンドの予算キャップは計画通りに実施されるとした。
FIAとFOTAの財政代表は、両者が容認できる来年のレギュレーションで和解に達するため、月曜日にロンドンで会議を行った。
しかし、FOTAの代表者は、規約を議論する準備をしてこなかったと述べた上でFOTAの提案を却下し、予算制限を設けることを決定した。
FIAとFOTAの財政代表は、両者が容認できる来年のレギュレーションで和解に達するため、月曜日にロンドンで会議を行った。
しかし、FOTAの代表者は、規約を議論する準備をしてこなかったと述べた上でFOTAの提案を却下し、予算制限を設けることを決定した。
FIA、合意を妨げたと一部FOTAメンバーを非難
2009年6月16日
FIAは声明を発表。F1の将来を巡っての妥協案を探ることにおいて、FOTAの一部メンバーを非難した。
15日に出されたF1の声明で、FIAは先週木曜日にFOTAの4人メンバーと集まり、いくつかの分野で合意がなされたが、達成されなかったと主張。
会議に参加しなかったチームがこの合意を妨げたと非難した。
15日に出されたF1の声明で、FIAは先週木曜日にFOTAの4人メンバーと集まり、いくつかの分野で合意がなされたが、達成されなかったと主張。
会議に参加しなかったチームがこの合意を妨げたと非難した。
Nテクノロジー 「我々はFIAとFOTAの論争の犠牲者」
2009年6月15日
Nテクノロジーは、なぜ彼らのエントリーが拒否されたか理解できないと語り、彼らがFIAとFOTAの論争の犠牲者になったと主張する。
「申請は、チームとの戦いのための駒として使われた」とNNテクノロジーのチーム代表マウロ・シップスは語る。
マウロ・シップスは、FIAからNテクノロジーの財政面と技術詳細の提出が最終期限に間に合わなかったと伝えれられたことを明らかにした。しかし、彼らは期間内に提出したと主張している。
「申請は、チームとの戦いのための駒として使われた」とNNテクノロジーのチーム代表マウロ・シップスは語る。
マウロ・シップスは、FIAからNテクノロジーの財政面と技術詳細の提出が最終期限に間に合わなかったと伝えれられたことを明らかにした。しかし、彼らは期間内に提出したと主張している。