レッドブルF1 「タイヤの扱いに苦戦」メキース代表がハンガリーGP総括
レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、2025年F1第14戦ハンガリーGPの決勝レースを振り返り、チーム全体として非常に厳しい週末であったことを認めた。

マックス・フェルスタッペンが9位、角田裕毅が17位に終わった。両ドライバーとも後方グリッドからのスタートとなり、ペース面でも苦戦を強いられた。

ローラン・メキース代表は、週末を通じて厳しい展開が続いたことを認め、予選での後退が決勝の結果に大きく影響したと語った。

「非常にタフな週末だった。金曜からマシンのバランスとタイヤの扱いに悩まされていて、予選でもその影響が大きく出た。マックスはQ2で敗退し、角田はPU交換でピットレーンスタート。我々の望むようなポジションから戦うことができなかった」

「レースでは両ドライバーとも全力を尽くしてくれた。マックスはいくつかポジションを取り戻してくれたが、ポイント圏の前には追いつけなかった。角田は渋滞の中に巻き込まれ、フリーエアでの走行時間がほとんどなかった。戦略の自由度もなかった」

「我々としては、ここまでの数戦で見せてきたような競争力を維持できなかったことが問題だ。夏休みの間にしっかりと分析し、マシンの理解を深めて、後半戦に向けた改善を進める必要がある。立て直す力はあると信じているし、次戦では違う姿を見せたい」

レッドブル・レーシング

フェルスタッペンは、予選Q2敗退によって14番グリッドからのスタートとなり、決勝では順位をいくつか取り戻したものの、上位争いには加われなかった。

「僕らとしてはベストを尽くしたけど、正直あまり楽しいレースではなかった。予選の結果がすべてを決めたと思う。Q2での敗退は厳しかったし、あの位置からスタートすると、できることは限られてくる」

「スタート直後はいくつかポジションを取り戻せたけど、その後は前の集団とのギャップが大きすぎたし、クリーンエアで走れる時間も少なかった。タイヤのデグラデーションも想定より大きくて、プッシュしきれなかった」

「今回は明らかに競争力が足りなかった。過去数戦でポテンシャルは見えていたから、なぜここでうまくいかなかったのか、しっかり理解する必要があると思う」

一方、角田裕毅はパワーユニット交換によりピットレーンからスタート。スタート直後からトラフィックに巻き込まれ、苦しい展開となった。

「今日はかなり難しいレースになりました。ピットスタートだったので、最初からトラフィックの中で走ることになって、なかなか自由に戦略を取ることができなかったです」

「マシンのフィーリング自体は悪くなかったんですけど、前に出るにはペースが足りなかったと思います。前のクルマに引っかかってしまって、タイヤのグレイニングも早く来たし、プッシュしてもなかなか効果が出なかったですね」

「スパの週末からアップグレードの効果は感じているので、そこはポジティブに捉えていますけど、やっぱり今日のようなレースは悔しいです。夏の間にしっかり振り返って、後半戦に向けていい準備をしていきたいと思います」

レッドブルは、夏休み期間中に今回の課題を徹底的に分析し、後半戦での巻き返しを目指す構えだ。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1ハンガリーGP