キミ・ライコネン、イギリスGPを振り返る

2008年7月8日
キミ・ライコネン(画像)
イギリスGPを4位で終えたキミ・ライコネン。1回目のピットストップでのタイヤ交換が明暗を分けたレース。フェラーリは、雨が降らないと読み、そのままタイヤ交換でピットアウトした。

非常に困難なレースに見えましたが?
僕たちはひとつだけミスをした。間違ったタイヤを選択したことだ。雨が降り始めるとは予想していなかった。だから、最初のピットストップで古いタイヤのままにした。その時点まで、僕たちにはレースに勝てるスピードとマシンがあった。残念なことに、そのミスが犠牲を払ったけど、少なくとも僕たちはいくつかポイントを獲得した。マシンの実力を出せなかったけど、状態が良かったのは確かだ。

あなたはタイヤの変更をチームに提案しましたか?
いいや。チームの決定だ。みんながチームに関わっていて、僕たちは一緒に決定する。うまくいくときもあれば、残念ながら今日のようなにうまくいかないときもある。どんな方向にも行けたし、その時点で僕たちはとても速かった。でも、雨が降り始めた時点で、タイヤはすでにかなり使い古されていて、どうすることもできなかった。

ライコネン、カメラマンを突き飛ばす

2008年7月8日
キミ・ライコネン
キミ・ライコネンは、イギリスGPのスタート直前、近づいてきたカメラマンを突き飛ばした。

カメラマンのポール・アンリ・カヒアは、グリッドまでドライブしてヘルメット脱いでいたライコネンの写真を撮るために、ライコネンに接近。

その際、近づきすぎてライコネンの用具類を踏んでしまい、怒ったライコネンは、彼を突き飛ばした。

アンソニー・デビッドソン、マッサの青旗無視を非難

2008年7月7日
アンソニー・デビッドソン
アンソニー・デビッドソンが、イギリスGPでのフェリペ・マッサの行動を強く非難した。

マッサにとって、おそらくF1での最低のレースとなったイギリスGP。激しい雨が降る難しいコンディションの中、マッサは、5回のスピンを喫し、2周の周回遅れとなった。

イギリスGPを訪れた元スーパーアグリのドライバーであるアンソニー・デビッドソンは、フェリペ・マッサがブルーフラッグが降られているにも関わらず、それを無視したことを強く非難した。

「彼は、ドライバーミティングで真っ先に立ち上がって、僕のような周回遅れの人に文句を言っていたんだ。」

F1第9戦イギリスGP決勝 (ドライバーコメント)

2008年7月7日
F1第9戦イギリスGP決勝 (ドライバーコメント)
2008 FORMULA 1 Santander British Grand Prix

1位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
 「僕のキャリアでもっとも過酷なレースだった。と同時に、最高のレースになった。状況は去年の日本GPと同じくらいひどくて、かなりスリッパリーだった。バイザーが曇ってしまい、何度か自力で拭き取ろうとしたが、うまく行かなかった」

マクラーレン、ハミルトンが母国グランプリ初制覇(イギリスGP)

2008年7月7日
優勝したルイス・ハミルトン(イギリスGP)
マクラーレンは、F1 イギリスGPで、ルイス・ハミルトンが1位、ヘイキ・コバライネンが5位だった。

ルイス・ハミルトンにとって、またマクラーレンにとっての母国GPとなるイギリスGP。

4番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、スタートで一気に2番手に浮上。コバライネンをパスした後は、圧倒的な速さを見せ、最終的には4位以下を周回遅れにする速さで、見事に母国GPを初制覇。これにより、ハミルトンはドライバーズポイントの首位に躍り出た。

ホンダ、バリチェロが3位表彰台獲得!(イギリスGP)

2008年7月7日
ルーベンス・バリチェロが3位表彰台を獲得(ホンダF1)
ホンダは、F1 イギリスGP決勝レースで、ルーベンス・バリチェロが3位表彰台を獲得。この3位表彰台は、Honda Racing F1 Teamにとって2006年第18戦ブラジルグランプリ以来の表彰台となる。母国GPとなったジェンソン・バトンはリタイアに終わった。

16番グリッドからスタートしたルーベンス・バリチェロ。レース中盤になると、大粒の雨が降り始め、Honda Racing F1 Teamは36周目に2回目のピットタイミングでエクストリームウェットタイヤを選択。この選択が成功し、スタンダードウェットタイヤを履いているマシンに対し、1周10秒以上も速いラップタイムで走行し、怒濤の追い上げの走りをみせ、見事に3位表彰台を獲得した。

BMW、ニック・ハイドフェルドが2位表彰台(イギリスGP)

2008年7月7日
2位表彰台を獲得したニック・ハイドフェルド
BMWは、F1 イギリスGPで、ニック・ハイドフェルドが2位、ロバート・クビサはリタイアに終わった。

ニック・ハイドフェルド (2位)
「良いレースだった。2位には満足している。今日できるベストな結果だったからね。予選はうまくいあったし、レースではすべてが正しかった。正しいタイヤを決定できたことが重要だった。最初のピットストップで僕たちはインターミディのユーズドセットで留まるか迷ったけど、幸運にも、ニュータイヤに決めた。僕たちは小雨を予想してたけど、ハンガーストレートを下って目の前に黒い壁が見えたとき、予想した以上だと思ったよ!レースで最も難しかったのは、ラップ上のマシンが僕をオーバーテイクしていったときだった。でも、そのときはコンディションにとってより良いタイアをはいていた。とても水が多くて、どこ方向にいけばいいか見えなかった。一度アビーの直前でほとんどスピンしかけたけど、なんとかマシンをトラックに留めることができた」

トヨタ、ランキング4位に浮上(イギリスGP)

2008年7月7日
7位入賞を果たしたヤルノ・トゥルーリ(トヨタF1チーム)
トヨタは、F1 イギリスGPで、ヤルノ・トゥルーリが7位、ティモ・グロックは12位だった。

予選12番手からスタートを切ったティモ・グロックは、最初の周回で順位を上げ、途中までポイント圏内を走行していたが、途中から雨が強くなり、多くのクルマがスピンをする中、ティモもスピンを喫し、最終的に12位でレースを終えた。

一方、予選で苦しみ14番手からスタートしたヤルノ・トゥルーリは、粘り強い走行を続け順位を上げ、レース終わり間近で前を走っていた中嶋一貴を抜き、7位でチェッカーを受けて3戦連続ポイントを獲得した。

この結果、トヨタは、コンストラクターズポイントで4位に浮上した。

フェラーリ、不甲斐ないレース展開(イギリスGP)

2008年7月7日
4位でフィニッシュしたキミ・ライコネン(フェラーリ)
フェラーリは、F1 イギリスGPで、キミ・ライコネンは4位、フェリペ・マッサは最下位となる13位に終わった。

現在、コンストラクターズで首位に立ち、ドライバーズランキングでも、2人のドライバーが1位にいるフェラーリだが、ライコネンのタイヤ交換のタイミングの判断、何度もスピンをしたマッサのドライビングなど、不甲斐ないレースを展開だった。
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