ヘイキ・コバライネン
ヘイキ・コバライネンは、マクラーレンでの経験がロータスのために役に立つと考えている。

ヘイキ・コバライネンは、2010年にヤルノ・トゥルーリのチームメイトとしてロータスへ移籍。2シーズンを過ごしたマクラーレンで決して望んだような成功を収められなかったが、コバライネンは、そこで学んだことが新しい環境で役に立つと考えている。

「今はより良い状態にいる自信がある」と今週ロータスのファクトリーでシート合わせを行ったコバライネンは語る。

「より良いレースドライバーになっている。2007年にルノーでドライブしていたときより、クルマを速く走らせることができる。たくさんのことを学んできた。チームとの作業の仕方、マシンのセットアップ、レースへの取り組み。あらゆる部分で良くなっている」

「でも、大きな違いはないかもしれない。常にというわけではない。すでにルノーでのシーズン後半は非常にうまくドライブしていた。でも、このチームに持ち込み、将来使うことができるものを学んできたと思う。良い結果をもたらせると思っている」

コバライネンは、有名な名前の復活というロータスが直面する挑戦に興奮していると語る。

「良い気分だ。幸せに感じているし、リラックスしている。非常にモチベーションは高いし、興奮しているよ。難しい仕事が待ち受けていると思うし、それについて疑いはないけど、挑戦と多くの激務に対して気持ちが高まっているし、非常に楽しみだ」

「実際、ドライビングから長く離れているのでかなり楽しみだ。特にロータスに加入したときから、マイク(ガスコイン)やここのみんなとの時間を過ごして、全てが準備されていくのを見ることは興味深いね」

新チームに加入するというコバライネンの決断に驚いた人もいるが、コバライネンは確立されたチームに加入するより、実際に移籍は明白だったと主張する。

「手に入れられる最も安定した選択肢だと感じた。他のチームは、まだ誰がチームを所有して、誰がチームのスポンサーになって、誰が支払いをするのか疑わしかった」

「おかしなことに、トニー(フェルナンデス)とマイク(ガスコイン)に会ったあと、新チームだと確信いたんだ。まず第一に彼らにはしっかりとした予算がある。最終的にチームに来る人々がいる。彼らは現役の人間であり、1〜2年パドックを離れていた人間ではないということだ」

「僕にとって最も安定した場所だと感じた。他のチームと比較して、このチームには最も多くのポテンシャルがあるとわかったし、長期的にも最適な選択肢だと感じた。だから、どこに行くか、どこに行こうかというのが頭の中で明白になったのはとても早かったよ」

コバライネンは、シーズン前半のパフォーマンスにはあまり期待していないが、そのあとは急速に進歩するだろうと考えている。

「非常にタフになると思う。ときどきトニーと話すけど、彼はとても興奮しているし、開幕戦に勝つつもりでいるように思える。でも、僕はもっと現実的だし、あまり大きな期待はしたくはない」

「直感で、クルマがデザインオフィスから出て最初のクルマが完成したとき、走行に問題がなくて、かなりの信頼性があることをかなり確信している」

「最速のクルマではないかもしれないけど、問題はないだろう。真ん中くらいにいて、他の新チームの前にいれるかもしれない。堅実なクルマになるだろう。最初のテストの全ラップごとに止まるということはないだろうね。でも、開幕戦は大きな疑問符だ。レースチームとしてどのように仕事をするか? どのようにセッションを実行するか? みんなはどうか?」

「みんな現役の人間だが、それでもピットストップやマシンを走らせる時間はあまりない。週末全体を通して、ミーティングと練習をしている。できるだけ短時間で僕とみんなができるだけ多くのことを確実にするために初めにここでかなり多くの時間を過ごしている」

「タフになるだろうけど、僕たちにはそれができると思っている。最初の3〜4カ月で良くなることができれば、運営面で大きな改善がみられるだろう。そしてより堅実になるだろう。シーズンを通してのマシンの開発がどのようになるかはわからないけど、なにかを成し遂げられると思うし、堅実に努力するだろう」

またコバライネンは、昨シーズンのマクラーレンでの予選は良いがレースでは良くないという評判が間違っていることを示したいと考えている。

「なぜレースが十分に良くなかったかの理由はほぼ100%わかっている。でも、あまりそれに固執したくはない」

「レースペースに特定の問題があったとは感じていない。実際、過去にはそれが強い部分のひとつだった」

「なにかあるとすれば、実際GP2では予選を考えていたし、ルノーの初年度にテストしていたときに、僕は予選をうまくやれると感じていた。新品タイヤの最大限を引き出すだせるという点でね。でも、レースではいつもポジションを改善していたので、特別に注意が必要な部分だとは思わなかった」

「外側からはそう見えたかもしれないけど、何が理由だったかはわかっている」

「人々には持論のようなものがあるだろう。問題ないことを示す必要があるし、それが今シーズンの主な焦点かもしれない。背景がどうかというよりも、むしろレースペースがそうなることを確実にすること。それが今年の鍵となる目標のひとつだし、僕がやらなければならないことだ」

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カテゴリー: F1 / ヘイキ・コバライネン / ケータハム