BMW、F1.08の初走行を終える

2008年1月15日
F1.08の初走行を行うロバート・クビサ
1月15日、BMWザウバーは、F1.08の初走行を計画通り行った。バレンシアサーキットのピットガレージの扉が開いたのは12時。その7分後、F1.08に乗り込んだロバート・クビサが初走行を行った。

マリオ・タイセンは満足げに「F1.08のロールアウトは問題なく行われた。すべての機能がはじめから機能し、ロバートは新車のハンドリングについて前向きな印象を得たようだ。エンジニアや技術者にとって最もスリリングな瞬間で、ポジティブな結果が得られた。ここ数日で、我々はさらにF1.08のパフォーマンスを磨くために、細かいテクノロジーをテストするつもりだ。」と語った。

クビサにとっては、F1カーのインストレーションラップを担当するのは初めてのことだった。「とても良いスタートだったよ。数周のドライブだったけど、すべて正しく進んでいると感じた。クルマは、F1.07より安定していて、より多くのグリップがある。テストをするのが楽しみだ」とコメントした。

彼のチームメイトであるニック・ハイドフェルドは、マニクールにある未来的なルックスのBMWの配達センター“BMW Welt”で、すでに数ラップのデモンストレーション走行をおこなっている。彼は火曜日にバレンシアでF1.07をドライブし、木曜日にはF1.08をドライブする予定だ。「古いクルマでも十分に運転を楽しんでいるよ。冬休みの間は、何週間もクルマに乗らなかったからね。F1.08は私のF1キャリアの中で最も美しいマシンだ。とても興味深いね。木曜日にF1.08に乗れることに本当に興奮しているんだ」と語った。

テクニカル・ディレクターのウィリー・ランプは、満足とともに安心しているようだった。「チーム全体が、熱い興奮でこの日を楽しみにしていた。我々みなが、完全な新車の初走行で、問題が全くなかったとこをとても喜んでいる。さらなるテストプログラムがはじまる前に、すべてのクルマのシステムと全センサーを細部までチャックするつもりだ」

アロンソ、ルノー復帰後初走行

2008年1月15日
アロンソ、ルノー復帰後の初走行 ルノーのレーシングスーツと新しいカラーリングのエルメットでマシンに乗り込むアロンソ
ヘレス合同テストの2日目である15日(火)、2度の世界チャンピオンであり、マクラーレンから古巣ルノーへ復帰したフェルナンド・アロンソがルノー復帰後初となる走行を行った。

2年前とは異なる、INGルノーF1チームのレーシングスーツに、去年とは異なるカラーリングのヘルメットで挑むアロンソの姿は新鮮である。

レッドブル:ヘレス合同テスト初日

2008年1月15日
RB3でテストを行うデビッド・クルサード
1月14日、スペインのヘレス・サーキットで始まった2008年初のテストは、レッドブル・レーシングの2007年仕様のF1カー、RB3にとって最後の仕事となる。

午前中は、昨夜から降り続いた雨のおかげで、デビッド・クルサードはトラクションコントロールやエンジン・ブレーキのないクルマで初めてウェット・コンディションの走行を行った。コースが完全に乾くまでには時間がかかり、1日を通してコンディションは変化し続けた。技術的なテスト・プログラムは、今年採用される共通ECU(電子制御システム)によるエンジンやギヤボックスのオペレーションの評価が中心だった。

明日、火曜日にはマーク・ウェバーがテストを引き継ぎ、3日目の水曜日にはクルサードが2008年仕様RB4のデビュー走行を行なう。

ルノー:ヘレス合同テスト初日

2008年1月15日
F1 ルノー
ルノーはヘレスで2008年冬季テストプログラムを再開した。この日は、ネルソン・ピケJr.がR27を駆り、ルノーのレースドライバーとして初めての作業にあたった。

ウエットコンディションにより、作業は妨げられたが、ピケJr.はマシンの挙動を改善すべくセットアップを行った。加えて、新エレクトロニック規定へのさらなる理解を高めるために、エンジンのマッピング作業行った。

フェラーリ、ヘレス合同テスト初日

2008年1月15日
フェラーリ、2008年ヘレス合同テスト初日
フェラーリは14日、ヘレスサーキットでテスト初日を迎え、キミ・ライコネンとフェリペ・マッサが新型車F2008の開発作業にあたった。

朝は雨によって進行が妨げられ、お昼までウエットコンディションは続いた。午後になって天気は回復し、ドライタイヤでの走行が可能になった。

17時にテストが終了するまで、2台のF2008はトラブルなく走行した。この日、キミ・ライコネンは59周を走行し、1.19.845のタイムをマーク。フェリペ・マッサは、43周を走行し、ベストタイムは1.20.123だった。

15日も引き続き、キミ・ライコネンとフェリペ・マッサがステアリングを握る。

スーパーアグリ、ヘレス合同テスト初日

2008年1月15日
スーパーアグリ、ヘレス合同テスト初日
SUPER AGURI F1 TEAMにとって、ヘレスの初日は難しい1日となった。

チームの予定としては、朝の間に暫定マシンでの最適な解決策を得るために冷却オプションを評価することだった。

しかし残念なことに、問題が起きてしまい、明日スペアパーツが使えるようになってプログラムを再開できるまで、走行は中断されることになった。

トロ・ロッソ、ヘレス合同テスト初日

2008年1月15日
2008年初テストを行うトロ・ロッソのセバスチャン・ブルデー
トロ・ロッソは、2008年初めての公式テストを南スペインのヘレス・サーキットでスタートした。

昨夜から降り続いた豪雨のため、午前中のコースはウェット・コンディションだった。濡れた路面での走行は不都合な点もあったが、ふたりのセバスチャンは2008年仕様の電子制御システムを搭載したクルマでの初走行を行い、トラクション・コントロールやエンジン・ブレーキなどのサポート・システムのないF1カーでウェット・コンディションのコースを走る楽しさを経験することができた。

小暮卓史、ホンダの合同テストに参加へ

2008年1月15日
小暮卓史 F1
Hondaは、人材育成プログラムである「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」の一環として、フォーミュラ・ニッポンおよびSUPER GTシリーズに参戦している小暮卓史選手を、Honda Racing F1 Teamから1月23、24日の両日、バレンシア(スペイン)で開催されるF1合同テストに参加させることを決定した。

小暮選手は昨シーズン、PIAA NAKAJIMAからフォーミュラ・ニッポンに参戦し、3連続を含むポールポジション4回を獲得、3勝しドライバーランキング3位を獲得した。またSUPER GTシリーズにおいてもTAKATA 童夢 NSXで参戦し、3連続を含むポールポジション4回(チームとしては5回)、優勝1回を含むドライバーランキング4位を獲得している。

トヨタ、ヘレス合同テスト初日

2008年1月15日
新型TF108をドライブするヤルノ・トゥルーリ
パナソニック・トヨタ・レーシングは、2008年シーズンへ向け、新型“TF108”の公式テスト初走行を果たした。“TF108”は前日13日(日)に同サーキットでシェイクダウン走行を行い、理想的なコンディションの下、ヤルノ・トゥルーリがトラブル無く67周を走破した。しかし、“TF108”初の公式なテスト参加となった14日(月)は降雨のウェットコンディションで始まることとなった。

ヤルノ・トゥルーリの任務は、新たなチームメイトとなったティモ・グロックが、変更を加えられた従来型“TF107”で、新しいギアボックスとスタンダードECUに関していくつかのパターンを比較しながら開発を行う間に、新型“TF108”のシステムをテストするために可能な限り多くの周回をこなし、セットアップの変更について理解を深めることであった。

昼食直後に、ティモ・グロックは第8コーナーでスピンを喫し、コースアウト。タイヤバリアに接触しフロントウィングを損傷したが、チームクルーの迅速な作業により、僅かな時間でコースへと復帰し、問題なくプログラムを完了した。ヤルノ・トゥルーリも“TF108”に付いて理解を深め、高い信頼性にも助けられ87周を走破した。明日のテスト2日目はティモ・グロックが“TF108”のテストを引き継ぎ、小林可夢偉も加わる予定である。

ウィリアムズ、ヘレス合同テスト初日

2008年1月15日
特別カラーリングが施された暫定マシンFW29B
ウィリアムズは、ヘレスサーキットでレースドライバーのニコ・ロズベルグと中嶋一貴が暫定マシンFW29Bに乗り込み、プレシーズンテストを開始した。

満員のフィールドの中、2人のドライバーは、朝からの雨の中、2008年シーズンのためのシステム開発作業のために相当なマイレージを稼いだ。

ウィリアムズは、今年、いくつかの歴史的な記録を達成する。2台のクルマには、1月と2月のテストで6パターンの特別カラーの1つ目が施された。今週のカラーリングは、ウィリアムズの30周年、F1出走500戦、50,000ラップ走行という3つの記録に由来する。
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