マクラーレンF1代表ステラ ピアストリのメキシコGPは「自分を誇りに思うべき」
マクラーレンF1チーム代表のアンドレア・ステラは、メキシコGP決勝で5位に終わったオスカー・ピアストリについて「自分を誇りに思うべきだ」と評価した。

ピアストリは週末を通して苦戦し、決勝でも単独の5位に終わり、4戦連続で表彰台を逃した。一方、チームメイトのランド・ノリスはポールポジションから30秒差で圧勝。4月以来となるドライバーズ選手権首位を1ポイント差で取り戻した。

難しい週末の中で得た学び
ステラは、ピアストリが最近の数戦で「マシンのドライブ方法を変える必要がある」と感じていたことを明かし、チームもその原因をデータや映像から徹底的に分析したと説明した。

「オスカーとはデータ、コメント、映像の観点から徹底的に見直した。その結果、メキシコのような低グリップ環境で、マシンをどう走らせるべきかという重要な情報を得られた。こうした状況では、マシンがスライドしてもその中でタイムを出せるような運転が必要だが、それはオスカーの自然なスタイルとは少し違う」とステラは語った。

「彼はクルマ側でできることと、自分のドライビングでできることを特定し、昨日から今日にかけて非常にうまく対応してくれた。レースでは明らかに昨日より競争力が上がっていた」

オスカー・ピアストリ マクラーレン

トラフィックが実力を隠した
ステラはさらに、ピアストリの実際のペースはもっと速かったと強調した。

「残念なのは、彼がそのペースを十分に発揮できる状況にいなかったことだ。終始トラフィックに引っかかっていて、前のマシンのギアボックスを見続けるレースになってしまった」

それでも、この経験が今後に向けて大きな糧になるとステラは語る。

「こうした経験を通して新しいツールをツールボックスに加えていくことが重要だ。それがF1ドライバーとしてより完成された存在になるための道だ。残り4戦でもさまざまな条件に直面することになるが、今回の学びは確実に役立つだろう」

「だからオスカーは、このレースを誇りに思っていいし、自分自身の成長を実感していいと思う」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / F1メキシコGP / オスカー・ピアストリ