マクラーレン 走行前の2026年F1マシンがオークションで約18億円で落札

マクラーレンは2025年F1シーズンにおいて24戦中14勝を挙げ、1998年以来となるドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権のダブルタイトルを達成した。
シーズン最終戦アブダビGPでは、ランド・ノリスがドライバーズタイトルを獲得し、マクラーレンにとっては2008年以来の快挙となった。
走行前のマシンが1148万ドルで落札
MCL40Aは2026年F1シーズン用として開発された完全新規マシンで、シャシーとパワーユニットの両方が同時に刷新される新レギュレーション仕様となる。2026年からF1は電動化比率50%、完全持続可能燃料、アクティブエアロダイナミクスを導入し、近年で最大規模の規則変更を迎える。
このMCL40Aは今月初めにオークションで落札され、価格は1148万ドル(約17億8000万円)に達した。F1マシンのオークション最高額記録は、2025年2月に5115万5000ユーロで落札されたメルセデスW196Rストリームライナーが保持している。
納車は2028年、特典も多数
MCL40Aは2028年第1四半期に落札者へ引き渡される予定で、2026年仕様のメルセデス製パワーユニットを搭載し、2026年リバリーで提供される。それまでの間、マクラーレンは展示用として2025年型マシンのショーカーを落札者に提供する。
また、落札パッケージには、マクラーレンCEOのザク・ブラウン、ランド・ノリス、そしてチームメイトのオスカー・ピアストリと面会できる特典も含まれている。面会は2026年シーズン開幕前に、英ウォーキングにあるマクラーレン・テクノロジー・センターで行われる予定だ。
さらに、2026年型マシン「MCL40」の公開発表イベントへの招待、2戦のF1グランプリでのホスピタリティ体験(モナコGPを含む)、加えてル・マン24時間レースとインディ500へのアクセスも用意されている。
“トリプルクラウン”オークションの全貌
今回の「トリプルクラウン」と銘打たれたオークションでは、MCL40Aに加えて2026年仕様のアロウ・マクラーレン・インディカーと、2027年世界耐久選手権参戦予定のマクラーレン・ハイパーカーも出品された。
インディカーは84万8750ドル(約1億3200万円)で落札され、まだ正式発表前のハイパーカーは759万8750ドル(約11億7800万円)という高値を記録した。マクラーレンがF1、インディカー、耐久レースという“三冠”すべてを象徴するオークションとなった。
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム
