角田裕毅の後任ハジャーにレッドブルF1代表が期待「これは到達点ではない」

フランス人のハジャーは、多くのドライバーが短期間で去っていったことから“呪われたシート”とも揶揄されるポジションに足を踏み入れる。過去に起用され、結果が出ないまま放出されてきた前任者たちの記憶は、今もなお多くの人の脳裏に残っている。
ハジャーの昇格は、姉妹チームであるレーシングブルズでの鮮烈なルーキーシーズンを受けてのものだ。この昇格により、角田裕毅がシートを失う形となった。
21歳のハジャー自身は、すでに現実的な目標を口にしている。彼はMotorsport Weekを含む一部メディアに対し、「最初の数カ月は自分が遅くなることを受け入れている」と語っている。
「信じられないほどの初年度」メキースの評価
メキースは、2025年シーズン最終戦アブダビGPを前に、Motorsport Weekを含むメディアの取材に応じ、ハジャーのF1初年度を「傑出していた」と評価した。
「アイザックは信じられないほどの初年度を過ごした」とメキースは語った。
「1月時点、つまり彼がスタートした地点を考えれば、その出発点は本当に際立っていた」
さらにメキースは、単なる才能だけでなく、成長力を重視していると続ける。
「我々は生まれ持った才能だけでなく、ドライバーが成長していく能力を強く信じている」
「これまでにも、多くのチャンピオンがキャリアの中で成長し、数戦前にはできなかったことをマシンの中で成し遂げてきたのを見てきた」
「今年のアイザックにもそれを見ている。3戦前にはやっていなかったことを、彼がマシンの中でやってのける姿を我々は見てきた」

“到達点ではない” レッドブル昇格の意味
ハジャーにとってレッドブルは、完全に未知の環境というわけではない。メキースがレーシングブルズからレッドブルへ移る以前、すでに彼の下で走っていた経験がある。
一方で、レッドブル内部では大きな変化も起きている。長年アドバイザーとしてチームを支え、ジュニア育成を担ってきたヘルムート・マルコは引退し、メキース自身も昨年7月にクリスチャン・ホーナーの後任としてチーム代表に就任してから、まだ数カ月しか経っていない。
これまでのレッドブルでは、結果が出なければ猶予なく交代を迫られるケースが多かった。しかし、ホーナー、そしてマルコという“厳格な管理者”が去った今、ミルトンキーンズの文化が変わる可能性もある。
メキースは、ハジャーに何を期待しているのかという問いに対し、次のように答えた。
「君の質問に答えるなら、我々は彼にその道を歩み続けてほしいと思っている」と語る。
「我々はこれを到達点だとは見ていない」
「これは、彼が成長を続け、我々を感心させ続け、驚かせ続けるための、もう一つのスタートだと捉えている」
「そしてそれは2年目にも期待するし、3年目、もしかすると4年目にも期待する。これが、我々が一緒に歩んでいく旅路だ」
レッドブルにとって、そしてハジャーにとって、2026年は“試練の年”であると同時に、新しい文化と長期的視点が試されるシーズンとなりそうだ。
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