リアム・ローソン レッドブルF1降格後のフェルスタッペン級“強気”姿勢が評価

オーストラリア、上海といった未経験サーキットでQ1突破もポイント獲得もならず、ローソンは鈴鹿を前にレッドブルから再び放出される形となった。しかし、古巣のレーシングブルズに戻って以降は安定感を取り戻し、アゼルバイジャンGPの5位フィニッシュを含む計36ポイントを積み上げている。
前戦ブラジルGPでもアイザック・ハジャーを抑えて7位入賞を果たし、エンジニアから“ニュージーランドのディフェンス大臣”と呼ばれるほどの粘り強い走りを披露した。
さらに元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、ローソンを「フェルスタッペンと同じカテゴリーの強気さを持つ」と評し、戦闘的な姿勢を高く評価している。
アルバースが絶賛するローソンの“強気さ”とは
アルバースはオランダの『テレグラフF1ポッドキャスト』でローソンについて語り、その走りの姿勢をフェルスタッペンと比較した。
「ローソンは強気な態度を持っている。少しマックスに似ていて、彼は一切怖がっていないし、何が起きても気にしない。何かあれば80%は彼が絡んでいるくらい、絶対に引かないタイプだ」と称賛。
一方でアルバースはハジャーの“地の速さ”についても触れ、「ハジャーは純粋なスピードで常に上回っている」としつつ、「ローソンはフェルスタッペンのような大胆さを持つカテゴリーに属している」と、その資質を認めた。
レーシングブルズでの再生:結果は改善、しかし本人評価は厳しめ
レーシングブルズでは確実にポイントを重ね、存在感を取り戻しつつあるローソンだが、本人は2025年を高く評価していない。レッドブルでの短期間は「比較材料として十分ではない」としながらも、期待したシーズンではなかったと明かしている。
夏休み以降、レッドブルRB21が大幅に改善されただけに、「もし今もレッドブルのシートにいればどうなっていたか」という声が多いのも事実だ。一方でローソンはレーシングブルズに完全適応し、チームは今季コンストラクターズ6位を争う立場にある。残り3戦、ファエンツァのチームにとって彼の得点力は極めて重要になる。

ローソンは2026年シートを勝ち取れるのか
レーシングブルズが2026年に向けてどんなラインナップを選ぶかは依然として不透明だが、現在の流れを見る限り、ローソンは復権のシナリオを着実に描きつつある。序盤の失敗は大きかったが、シーズン後半に示した粘り強さ・冷静さ・そして“戦う姿勢”が評価を強めているのは間違いない。
残る3戦でファエンツァをコンストラクターズ6位に導くことができれば、それ自体が大きなアピール材料になるだろう。ローソンはレッドブル降格という挫折を経ても折れず、2025年後半戦で確かな存在感を示している。
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