リアム・ローソン、2026年F1シート確定の瞬間を明かす「カタールGP後だった」

ローソンはポッドキャスト番組「KTM Summer Grill」の最新エピソードで、レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインと直接向き合い、来季も共に戦うことを告げられた場面を振り返った。
2026年F1シート確定はカタールGP後のミーティング
「最終的な判断が出たのは、カタールのレース後だったと思う」とローソンはコメント。
「アランと腰を据えて話をした。彼自身が直接、来年も一緒にやると伝えてくれたのはクールだった」
この決定によって、最終戦アブダビGPを迎える時点で自身の立場が明確になり、精神的な重圧が軽くなったと語っている。
「本当に忙しくて、すごく強烈なシーズンだった」
「でも今週末を迎える時点で、来年のことが分かっているというのは、正直言って少し楽になった」
「来年のチャレンジに取り組むのが楽しみだ」
後半戦で見えた成長とマシンへの適応
2025年シーズン、ローソンは7回のポイントフィニッシュを記録し、合計38ポイントを獲得した。アゼルバイジャンGPではキャリアベストとなる予選3番手から5位でフィニッシュするなど、印象的な結果も残している。
シーズン序盤はレッドブル・レーシングで開幕2戦を戦った後、レーシングブルズへと移籍する難しい状況に置かれたが、本人は後半戦での成長を強調する。
「シーズンの最初から、結果が出ない状態だったわけじゃない」とローソンはコメント。
「良い結果を出せるかどうかが問題だったというより、きちんとまとめ切る一貫性が課題だったと思う」
「それは色々な部分で見つかったけど、特にマシン面での改善が大きかった」
「オーストリアあたりで、僕にとって少し運転しやすくなった。それが大きな違いを生んだ」

現行マシンへの名残と2026年新時代への視線
現行レギュレーション最終年を迎え、ローソンは2026年からの新時代に向けた変化についても言及している。
「一番はスピードだと思う」とローソンは語る。
「どのレギュレーションの終盤でもそうだけど、マシンは完全に仕上がっていて、とにかく速い」
「正直、運転するのが快適じゃない場面もあるけど、今のクルマは本当に、本当に速い」
「それが来年、どこからスタートするのかという意味では、大きな変化になると思う」
2026年型マシンについては、現時点ではシミュレーターでの走行に限られており、チームは終盤までコンストラクターズランキング6位争いに集中していたという。レーシングブルズはアストンマーティンをわずか3ポイント差で下し、その目標を達成した。
また、ローソンの2025年の獲得ポイント数は、1972年のデニー・ハルム以来となるニュージーランド人ドライバー最多記録となった。
それでも、母国での反応は控えめだと感じているという。
「それが僕は好きなんだ。家に帰ると特にそう感じる」
「メッセージやレース現場での応援は本当に多くて、それはすごくありがたい」
「でも家に帰ってみんなに会うと、その距離感がちょうどいいんだ」
ニュージーランド人ドライバー全体の活躍についても触れ、世界のモータースポーツ界で存在感を放っていると語った。
「彼がどれだけ優れているか分かっている」とローソンはマシュー・ペインについて述べる。
「インディカーでも、NASCARでも、シェーン(・バン・ギスバーゲン)がロードコースでやっていることを見れば分かる」
「国として、明らかに実力以上の結果を出している。それを見るのはクールだ」
オフシーズンは母国に戻り、家族と過ごす時間を大切にする予定だという。クリスマスの過ごし方については、こう語って締めくくった。
「とにかくたくさん食べる」
「家族に会えるのは年に一度だから、本当に楽しみなんだ」
「夏だからビーチにも行く予定だし、すごく楽しみにしている」
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