フェルナンド・アロンソ、F1タイトルから20年「正直、信じられない」

2006年、当時ルノーに所属していたアロンソは、フェラーリのミハエル・シューマッハとの壮絶なタイトル争いを制し、最終的に13ポイント差で連覇を達成した。シューマッハが5年間にわたって築いてきた支配を終わらせたその快挙は、アロンソが今後何年にもわたってF1の中心的存在になることを予感させるものだった。
しかし、その後のキャリアは必ずしも順風満帆ではなかった。2007年にマクラーレンへ移籍し、若きルーキーだったルイス・ハミルトンとコンビを組んだが、チーム内の政治的な問題に巻き込まれ、わずか1ポイント差で3年連続タイトルを逃す結果となった。
その後ルノーに復帰するも大きな成果は得られず、続いてフェラーリへ移籍。そこでは4シーズン中3度にわたりランキング2位となったが、いずれもレッドブルとセバスチャン・ベッテルという新たな絶対王者の前に阻まれた。
さらにマクラーレンへの不運な移籍を経てF1から一時離脱。その間、アロンソはル・マン24時間レースで2度の総合優勝を果たし、2019年には世界耐久選手権のタイトルも獲得した。のちにアルピーヌで2年間F1に復帰し、現在はアストンマーティンで4年目のシーズンを迎えている。
最後のタイトルから20年が経った今なお、アロンソがF1の舞台で“待望の3冠目”を目指して戦っているという事実は、驚くべきものだ。
「こういうことは普段あまり意識しないけど、少し立ち止まって振り返ると、やっぱり信じられない気持ちになる」とアロンソはニューヨーク・タイムズに語った。
「そんなに昔のことだとは感じない。2007年、2010年、2012年と、僕はチャンピオン争いをしてきたし、最後に勝ったレースも2013年だ。2013年以降、自分が勝てない状態にあるとか、勝てる感覚を失ったとか、そう感じたことはなかった。たとえ、そこまで近づけなかったとしてもだ」
さらにアストンマーティンで臨んだ2023年シーズン序盤、8戦中6回の表彰台を獲得したことにも言及し、こう続けている。
「2023年の表彰台は、僕自身への確認であり、同時に、まだここにいるということを皆に思い出させるものだった。
マシンさえあれば、僕は結果を出せる。F1を離れていた間に、世界耐久選手権やル・マンで勝ったことも、同じことだ」
「もちろん、20年前のブラジルでF1ワールドチャンピオンを決めた時と同じ感情ではない。でも、あれに一番近い瞬間と感覚ではあった。
僕にとって最後の大きな満足感は、20年前ではなく、数年前にあった。だから、20年が経ったとは感じない。それが、今の正直な感覚だ」
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