リアム・ローソンがレーシングブルズF1の“真のリーダー”と名乗らない理由

2026年、ローソンはルーキーのアービッド・リンドブラッドとコンビを組む。F2から昇格したリンドブラッドは、レッドブルと結び付いたアイザック・ハジャーの後任としてチームに加入する。F1で35戦の出走経験を持つローソンは、形式上はチーム内で最も経験豊富なドライバーとなる。
ただし、現代F1で最大級とされる技術的変革が、この“経験値”の意味合いを大きく和らげる。2026年には、完全に刷新されたシャシーとパワーユニット、アクティブ・エアロダイナミクスの導入、そして2025年比で電気エネルギーが3倍に増強されたハイブリッドシステムが採用される。
こうした状況を踏まえ、ローソンは自身の1年分の経験が大きなアドバンテージになるとは考えていない。
「そうだね。でも同時に、僕にとっても新しいF1になる。」とローソンは語った。
それでも、フルシーズンを戦った経験が無意味だとは思っていない。
「1年の経験があるのは素晴らしいことだし、今年は多くのことを学んだと思う。でも、僕にとって一番大事なのは、来年に向けて可能な限り準備を整えることだ。」と述べた。

さらに、今季得た学びを最大限に生かす重要性を強調する。
「今年学んだことをすべて活用するのは、来年とても重要になる。」とローソンは続けた。
チームから一定の期待を寄せられる可能性は認めつつも、あくまで立場を冷静に見ている。
「チームはおそらく、少しは僕を頼りにすると思う。でも同時に、僕はまだ1シーズンしか走っていない。F1で1年だけでは、それほど多くを学べるわけじゃないけど、これから先も学び続ける年がたくさんあることを願っている。」
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