F1とFIA 中東情勢の緊張激化を受けバーレーンとサウジアラビアを注視

イランによる中東地域のアメリカ軍基地への軍事攻撃を受け、地域の緊張は急速に高まっている。
バーレーンでは、マナーマのジュファイア地区にあるアメリカ海軍施設がイランのミサイル攻撃を受けたとされる。同地区は、湾岸ラウンド期間中にパドック関係者の多くが滞在するエリアでもある。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、米国がイランに対して「大規模な戦闘作戦を開始した」と発表した。
一方、イラン側も声明を発し、米国およびイスラエルによるイラン都市への攻撃に対し「歴史的な教訓を与える」として、さらなる緊張の可能性を示唆している。
F1とFIAが情勢を監視
F1およびFIAは状況を継続的に監視している。
フォーミュラワン・マネジメントは声明で次のように述べた。
「我々の次の3戦はオーストラリア、中国、日本であり、中東ではない。これらのレースはまだ数週間先だ」
「我々は常にこのような状況を注意深く監視し、関係当局と緊密に連携している」
タイヤテスト中止と移動への影響
マクラーレンとメルセデスは、ピレリの2日間タイヤテストのためバーレーン入りする予定だったが、テストは中止となった。現地入りしていた関係者は英国への帰国、または開幕戦オーストラリアへの移動を検討している。
バーレーンGPはシーズン第4戦として4月12日に開催予定であり、パドック関係者の多くは4月7日から8日にかけて現地入りする見通しだ。
情報筋によれば、シーズン開幕戦に向けてオーストラリアへ向かう一部の関係者は、中東経由を避けるため代替便を模索しているという。
通常、ヨーロッパからメルボルンへのフライトはドーハ、ドバイ、アブダビのいずれかを経由するケースが多い。

過去にも影響を受けたF1
今回が初めてではない。F1は過去にも地域紛争の影響を受けてきた。
2011年には、国内の反政府運動が続くなかでバーレーンGPが開催された。
また2022年のサウジアラビアGPでは、ジェッダ市街地サーキット近郊のアラムコ施設がミサイル攻撃を受けた。当時は現地当局からの安全保証を受け、大会は継続された。
さらに昨年6月には、ドーハ郊外のアル・ウデイド空軍基地がイランのミサイル攻撃の標的となったが、その後のカタールGPは11月30日に予定通り開催されている。
今後の展開は不透明
最新の報道では、アブダビでイランの攻撃による破片落下で1名が死亡したと伝えられている。また、イラン国営メディアは南部地域でのミサイル攻撃により女子学生5人が死亡したと主張しているが、詳細は確認されていない。
地域では緊急警報が発令され、「最寄りの安全な建物に直ちに避難し、窓やドア、開放空間から離れるように」との指示が出されている。
2月9日にはバーレーンで緊急システムのテストが実施され、その前夜には同国の空域が一時閉鎖された。この影響で移動中のF1関係者の一部は目的地変更や数時間の足止めを余儀なくされた。
公式には視界不良が理由とされたが、周辺では米空軍の活動も確認されていた。
先週のF1プレシーズンテスト後には、出国時の遅延が懸念されたが、大きな混乱は報告されなかった。
今後数週間で中東情勢がどのように推移するかは不透明であり、F1とFIAは引き続き状況を注視していく構えだ。
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