F1カナダGP:各チームのアップグレード一覧 メルセデスは大型改良投入
2026年F1カナダGPでは、多くのチームがアップグレードパッケージを投入した。マイアミGPで改良を導入したフェラーリF1やマクラーレンF1に加え、今回はメルセデスF1も大規模なアップデートを持ち込んでいる。

ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、ストップ&ゴー特性と高いブレーキング負荷を持つ特殊なレイアウトであり、各チームは空力効率、冷却性能、リアの安定性向上を中心に改良を進めた。

■ メルセデス
メルセデスF1はフロントウイングを改良。エレメント高さを下げ、フットプレートへ接続する形状へ変更したほか、追加ストレーキを導入してリア方向への気流改善とダウンフォース増加を狙っている。

さらにフロアスロット配置を変更し、気流コンディショニングを改善。フロントケーキティン上部リップのキャンバーも低減された。

ブレーキング負荷対策としてブレーキダクト入口・出口も拡大。フロアボード、フロアボディ、リアコーナー周辺も局所荷重改善のため更新された。

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

■ フェラーリ
フェラーリF1はマイアミGPで投入したアップグレードの最適化に集中。カナダGPでは新たな変更は導入していない。

■ マクラーレン
マクラーレンF1は新型フロントウイングとエンジンカバーを投入。空力フロー改善を狙い、リアサスペンションフェアリングやフロアエッジデバイスも細部変更を実施した。

さらにヘイロー上部にウイングレットを追加し、コックピット周辺からセンターエンジンカバーへ向かう気流管理を改善。リアウイングエンドプレートも荷重配分変更のため調整された。

冷却ルーバー仕様も複数用意され、幅広い気温条件に対応可能となっている。

マクラーレン

■ レッドブル
レッドブルは空力バランスと信頼性向上を重視。フロントウイングフラップ形状を変更し、今後のサーキットに向けた空力バランスレンジを調整した。

また、モナコとカナダの両GPを見据えてブレーキ冷却性能を強化。出口ダクトを拡大したほか、エンジンカバーには新型ラジエーター出口パネルを採用した。

さらにビブと前方フロアデバイスを最適化し、局所荷重を増加させている。

レッドブル・レーシング

■ アルピーヌ
アルピーヌはフロア形状を全面刷新。あらゆる作動条件下で空力性能と効率向上を狙う。

リアウイングも局所荷重改善のため変更された。

■ ハースF1チーム
ハースF1チームはサイドポッド入口とエンジンカバーを中心にボディワークを改良。高エネルギー気流をリアへ導き、新型フロアをより効率的に作動させる狙いがある。

新型フロアにはフロアボード、フロアエッジスプリット、よりアグレッシブなディフューザーを採用。

さらにリアサスペンションとリアコーナーも更新され、サスペンションフェアリング位置変更やインボードドラムフェイスのウイングレット形状変更が行われた。

ハースF1チーム

■ レーシングブルズ
レーシングブルズは新型フロア形状を投入。広い作動領域で効率的なダウンフォース増加を実現する狙いだ。

リアコーナーデバイスも再設計され、気流管理性能を改善。テールパイプブラケット更新も同様の効果を狙う。

さらにビームウイング変更によって、リアウイング全体から追加荷重を引き出す。

ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

■ ウイリアムズ
ウイリアムズはサーキット特化型アップグレードとして新型FBD形状を投入。ブレーキ冷却能力を向上させる。

加えてフロントコーナー周辺の相互作用改善を狙った新型サスペンションクラッディングも導入。

また、マイアミで投入したアップデートを発展させ、テールパイプ位置変更によって周辺空力部品との連携を改善する。

ウィリアムズ・レーシング

■ アウディ
アウディは前後ブレーキダクトを新設計し、高負荷ブレーキングへの対応を強化した。

さらに新型ディフューザーによってリア空力荷重を効率的に増加。サイドポッドルーバーも刷新され、より効率的な冷却オプションを可能にしている。

■ キャデラックF1
キャデラックF1はフロントコーナー前縁リップを改良し、空力荷重を向上。

内部ダクトと出口形状変更によってブレーキ冷却能力も増強した。

リアではディフューザーウイングレットカスケード下端トリムとハンガー形状を変更し、局所空力荷重を高めている。

■ アストンマーティン
アストンマーティンはカナダGPで新規アップグレードを投入しない。

フェルナンド・アロンソとランス・ストロールがマイアミGPで振動問題改善を報告しており、現仕様の最適化を優先する方針となっている。

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カテゴリー: F1 / F1カナダGP