F1デバイス列伝:ルノーF1チームの王座を支えた“マスダンパー”
2020年5月6日
ルノーF1チームが2005年F1マシン『R25』に導入した“マスダンパー”は、FIA(国際自動車連盟)が非合法化するまでフロントエンドのダウンフォースを改善するデバイスとして搭載された。
ルノーは、2005年と2006年にフェルナンド・アロンソがF1ワールドチャンピオンを2連覇。特に2006年F1マシン『R26』の速さの秘密としてクローズアップされたのがマスダンパー(慣性ダンパー)である。
ルノーは、2005年と2006年にフェルナンド・アロンソがF1ワールドチャンピオンを2連覇。特に2006年F1マシン『R26』の速さの秘密としてクローズアップされたのがマスダンパー(慣性ダンパー)である。
F1デバイス列伝:ティレルが導入した“Xウイング”
2020年5月5日
ティレルは、1997年マシン『025』で型破りなルックスの“Xウイング”を導入した。
ティレルが1997年シーズンに投入した025は、通常のサーキットではごく普通のF1マシンだった。しかし、最大限のダウンフォースが必要とされるモナコのようなツイスティなサーキットでは、コックピットの両側から斜めに生えるミニウイングが装着された。
ティレルが1997年シーズンに投入した025は、通常のサーキットではごく普通のF1マシンだった。しかし、最大限のダウンフォースが必要とされるモナコのようなツイスティなサーキットでは、コックピットの両側から斜めに生えるミニウイングが装着された。
F1マシン列伝:レッドブル RB5 常勝の礎を築いた“すべてのマシンの父”
2020年5月5日
レッドブルの2009年F1マシン『RB5』は、翌年から4連覇する礎を築いた“すべてのマシン父”となるマシンだ。
2005年シーズンからF1に参戦したレッドブル・レーシングは、その後4年をかけて成功の基盤を築いていった。2007年には“空力の奇才”エイドリアン・ニューウェイをはじめとする有能なスタッフを次々と雇用しながら、強豪チームに肩を並べられるレベルまで規模を拡大していった。
2005年シーズンからF1に参戦したレッドブル・レーシングは、その後4年をかけて成功の基盤を築いていった。2007年には“空力の奇才”エイドリアン・ニューウェイをはじめとする有能なスタッフを次々と雇用しながら、強豪チームに肩を並べられるレベルまで規模を拡大していった。
F1マシン列伝:ホンダ RA106 “オールホンダとして最後に勝ったマシン”
2020年5月4日
ホンダF1の2006年F1マシン『RA106』は、オールホンダの復活を告げる1台だった。
1999年、第3期としてシャシー製造を含めたフルワークスによるF1参戦を目指していたホンダだが、テスト中に当時テクニカルディレクターを務めていたハーベイ・ポスルスウェイトがバルセロナでのテスト中に急死したこと、またホンダ社内に根強く残る慎重論などを背景に、結局ホンダはフルワークスによる参戦を断念。
1999年、第3期としてシャシー製造を含めたフルワークスによるF1参戦を目指していたホンダだが、テスト中に当時テクニカルディレクターを務めていたハーベイ・ポスルスウェイトがバルセロナでのテスト中に急死したこと、またホンダ社内に根強く残る慎重論などを背景に、結局ホンダはフルワークスによる参戦を断念。
F1マシン列伝:ロータス E22 “奇想天外な2本牙ノーズが残した傷跡”
2020年5月3日
ロータスF1チームの2014年F1マシン『ロータス E22』は“2本牙ノーズ”を採用。だが、決して競争力を発揮することなく、その奇想天外なノーズ形状だけがF1史に残されることになった。
2014年のF1レギュレーションでは、安全面の理由から断面積が小さく、高さも約300mm低い位置に取り付けられる“ひとつのノーズ先端”が義務付けられた。
2014年のF1レギュレーションでは、安全面の理由から断面積が小さく、高さも約300mm低い位置に取り付けられる“ひとつのノーズ先端”が義務付けられた。
F1マシン列伝:ウィリアムズ FW14B “史上最強ハイテクマシン”
2020年5月2日
ウィリアムズF1チームの1992年マシン『FW14B』は、セミオートマチック・ギアボックス、アクティブサスペンション、トラクションコントロールで武装した“史上最強ハイテクマシン”として語り継がれている。
レイトンハウスを解雇されたエイドリアン・ニューウェイを招聘したウィリアムズは、1991年にニューウェイとパトリック・ヘッドの共同体制での第1作目となる『FW14』を生み出す。ノーズ先端が持ち上げられ、コクピット開口部はドライバーの肩が露出するニューウェイ独特の5角形デザインとなった。
レイトンハウスを解雇されたエイドリアン・ニューウェイを招聘したウィリアムズは、1991年にニューウェイとパトリック・ヘッドの共同体制での第1作目となる『FW14』を生み出す。ノーズ先端が持ち上げられ、コクピット開口部はドライバーの肩が露出するニューウェイ独特の5角形デザインとなった。
F1:2021年にむけてダウンフォースとタイヤ負荷の低減を計画
2020年5月2日
F1は、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて2021年にF1マシンの開発を“凍結”することを決定しているが、それに加えていくつか技術的な変更を計画している。
La Gazzetta dello Sport は、テクニカルワーキンググループのビデオ会議に続いて、ダウンフォースとタイヤにかかる負荷を低減ための変更が2021年から適用されると伝えている。
La Gazzetta dello Sport は、テクニカルワーキンググループのビデオ会議に続いて、ダウンフォースとタイヤにかかる負荷を低減ための変更が2021年から適用されると伝えている。
F1特集:DTMの惨状が示したカスタマーカー導入の危険性
2020年5月1日
F1のコスト削減の必要性が高まるたび、カスタマーカーを再導入するというアイデアが必ず非常する。
案の定、過去数週間でレッドブル・ホンダのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーがカスタマーカー導入のアイデアを表明し、フェラーリのF1チーム代表であるマッティア・ビノットもそのアイデアを支持した。
案の定、過去数週間でレッドブル・ホンダのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーがカスタマーカー導入のアイデアを表明し、フェラーリのF1チーム代表であるマッティア・ビノットもそのアイデアを支持した。
F1史に刻まれた8つの技術革新
2020年5月1日
F1の技術革新は、ドライバーと同じく重要な要素だ。F1に革新をもたらした7つのテクノロジーを振り返ってみよう。
ドライバーの腕だめしの場として始まったF1だが、近年は自動車版NASAと呼ぶに相応しい、自動車業界の最先端研究開発の非公式会場となっている。現代のF1マシンは “走る研究室” そのもので、常に新たなドライビングテクノロジーの発明、改善、熟成が重ねられている。そして、多くのイノベーションは短命に終わる。
ドライバーの腕だめしの場として始まったF1だが、近年は自動車版NASAと呼ぶに相応しい、自動車業界の最先端研究開発の非公式会場となっている。現代のF1マシンは “走る研究室” そのもので、常に新たなドライビングテクノロジーの発明、改善、熟成が重ねられている。そして、多くのイノベーションは短命に終わる。