ランス・ストロール “最悪のクソ車”F1無線にRシューマッハ苦言「育ちの問題」

いわゆる“ペイドライバー”として長年揶揄されてきたストロールは、父親がチームオーナーであるという特権的な立場も相まって、批判の的になりやすい存在だ。そんな26歳のカナダ人ドライバーは、シルバーストンで行われたアストンマーティンのホームレースで7位入賞を果たしたにもかかわらず、チェッカーフラッグ通過直後に無線で辛辣な言葉を放った。
「正直言って、俺がこれまで乗った中で最悪のクソ車だったよ」
この発言に対し、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ストロールへの批判が必ずしもすべて正当とは言えないとしつつも、今回の無線については明確に非難した。
「彼への批判が厳しすぎることもある。たしかにそうかもしれない。というのも、難しいコンディションでも走れる能力は彼にあるからね」とラルフは独Skyに語った。
「ただ、それがフェルナンド・アロンソと比べてどの程度のものかを評価するのは難しい。アロンソは年齢を重ねてもなお素晴らしい仕事をしているからだ」

しかし、ストロールのピット外での不機嫌な態度については、ラルフも我慢ならない様子だ。
「正直に言って、あの無線の発言には非常に失望したし、率直に言って“育ちの問題”だと思う」
「周囲への影響を考えてみてほしい。メカニックたちは毎日懸命に働いて、彼ら2人が走れるようにしている。その中で、ボスの息子があんなことを言うなんて」
「はっきり言って完全にアウトだ。あれは許されない。口にすべきではないし、教育の欠如を示している。彼は一体どんな映画の中に生きているのか。自分の結果を台無しにしてしまって、本当に残念だ」
「アストンマーティンのファクトリーでは大きなテントを張って祝賀ムードだった。それに、あのポイントはチームにとって重要であり、メカニックやスタッフにとってはボーナスにもつながる」
「そんな中でレースを台無しにするような発言をする人間には、こう言うべきだ──『お前、そこに座って、チームに謝れ』とね」
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