角田裕毅の去就に暗雲 アストンマーティンF1来季リザーブにクロフォード決定
アストンマーティンF1チームは、ジュニアプログラム所属のジャック・クロフォードを2026年シーズンのリザーブ(サード)ドライバーに起用すると発表した。20歳のクロフォードは来季、全戦でチームに帯同し、シミュレーター作業や開発支援を担う見通しだ。

一方で、ホンダとの関係を軸にアストンマーティン入りの可能性が取り沙汰されていた角田裕毅にとっては、この発表が大きな打撃となった。レッドブルでの去就が不透明な中、角田のF1キャリア継続に暗雲が漂っている。

角田裕毅は、2025年シーズンの開幕2戦後にマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなって以降、苦戦が続いており、今季限りでレッドブルから放出される可能性が高いとみられている。

25歳の角田裕毅は、デビューシーズンで印象的な走りを見せているレーシングブルズ所属のアイザック・ハジャーに取って代わられると予想されている。

アストンマーティンは、2026年からホンダと技術提携を結ぶことが決まっており、ホンダとの長年の関係を持つ角田にとって、同チームが現実的な選択肢の一つとして浮上していた。

さらに、チームの現リザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴビッチが、今シーズン後半にアンドレッティからフォーミュラEへフル参戦すると発表したことで、角田裕毅がF1での継続を狙う上での希望は一層高まっていた。

PlanetF1.comが関係筋から得た情報によると、2022年のF2チャンピオンであるドルゴビッチは、12月のフォーミュラE新シーズン開幕前にアストンマーティンとの関係を解消する見込みだという。

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

アストンマーティンF1 ジャック・クロフォードを2026年のサードドライバーに起用
火曜日に発表した声明の中で、アストンマーティンはクロフォードが来季チームのサードドライバーを務めると正式に確認した。

アメリカ出身のクロフォードは現在F2に参戦しており、この役割では来季の全24戦でチームのリザーブドライバーとして帯同することになる。

アストンマーティンは「本日、ヤングドライバーのジャック・クロフォードが、2026年F1シーズンにおいてチームのサードドライバーになることを発表しました。この役割により、ジャックは来季すべてのレースでチームのリザーブドライバーとして活動します」と述べた。

アストンマーティンのこの発表は、クロフォードが初めて公式F1レース週末に登場したメキシコGP直後に行われた。

20歳のクロフォードは、メキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われた初日のフリー走行1回目においてランス・ストロールに代わって走行し、19番手タイムを記録した。

ノースカロライナ州シャーロット出身のクロフォードは、2024年にアストンマーティンのジュニアプログラムに加入しており、2025年シーズンを通してチームのシミュレーターで「常に存在感を発揮する存在」と評されている。

シミュレーター作業を通じて、クロフォードはアストンマーティンのレースオペレーションを支援し、2026年シーズンに向けてF1のテクノロジー界の第一人者であるエイドリアン・ニューウェイが設計を手掛ける注目の新車「AMR26」の開発にも貢献してきた。

クロフォードは現在、F2ランキング2位につけており、首位のレオナルド・フォルナローリとの差は19ポイント。残る2戦(カタールとアブダビ)でタイトルを争っている。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / ホンダF1 / アストンマーティンF1チーム