ロス・ブラウン
メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、2011年シーズンにむけての準備に不安はないと主張している。

先週のヘレステスト2日目にミハエル・シューマッハがトップタイムをマークしたものの、メルセデスGPの新車W02は、レッドブルやフェラーリといったライバルと比較してロングランのペースと一貫性に苦労しているようにみえた。

だが、メルセデスGP陣営はバーレーンGPまでに予定されている大幅な空力アップグレードに期待しており、ロス・ブラウン自身もこれまでのテストで信頼性にだけ焦点を絞ってきたことが正しい行いだったと確信している。

「最初のテストを非常に“質素”なマシンで過ごし、バーレーンでの開幕戦に向けて大幅なアップグレードを持ち込むことを昨年末に熟慮した上で決定した」とロス・ブラウンはコメント。

「ピレリタイヤ、そしてKERSの復活により、我々は初テストに確実に新車を準備することを望んだ。それは間違いなく正しい決断だった」

「バーレーンのアップグレードの最終的な特徴は最近固まった。開発がもたらすパフォーマンスステップについて不安はない」

「現在のパッケージは、いくつか妥協を含んでいるし、マシンによりパフォーマンスがあることはわかっている。もちろん、他チームがどこにいるかはわからないし、彼らがどのような開発を計画しているかもわらかない。バーレーンでレースがスタートするまで、誰にも全体像はわからないだろう」

チームが対処する必要のある特定の箇所について質問されたロス・ブラウンは「現時点では信頼性が最大のチャレンジだ」とコメント。

「我々は新車でチームのなかで3番目に多い走行距離(2,310km)を走り込んだが、まだ必要な信頼性レベルには達していない」

「実際、コンポーネントをチェックし、KERSの挑戦や新しいタイヤを含めた全てがきちん働くことを確実にすることは通常のプレシーズンのプロセスだ。我々はMGP W02で生みの苦しみを経験しているが、それらを解決させるための解決策は進んでいる」

またロス・ブラウンは、ヘレスでのミハエル・シューマッハのトップタイムがパフォーマンスランだったとの報道を否定した。

「完了すべきもっと重要な作業があるときに、空タンで“名声のための”走行に貴重な走行時間を無駄にすることは意味のないこだ」

「ミハエルがヘレスで指摘したように、特に低燃料での走行ではなかったし、我々は自分たちのプログラムに集中している。プレシーズン期間中のパフォーマンスや全ての事実について知っているのは各チームだけだし、最初の2つのテストでの進捗には満足している」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1