ランス・ストロール F1批判に「気にしない、ただのノイズだ」

ストロールは2017年にウィリアムズからF1デビューを果たし、アゼルバイジャンGPで史上2番目の若さで表彰台に立った実績を持つ。
その後アストンマーティンに移籍し、2020年トルコGPでは初のポールポジションを獲得したが、キャリアを通して一貫性の欠如を指摘されることも多い。
父親のローレンス・ストロールがチームオーナーを務めることから「親のチームに守られている」と批判されることも少なくないが、彼自身は冷静に受け止めている。
「批判はノイズ、自分の世界に集中する」
YouTubeの『Unearth Your Greatness』シリーズで、ストロールは次のように語った。
「僕は批判を“ノイズ”だと考えている。気にすれば当然心が乱れるけど、僕には信頼できる人たちがいる。彼らの意見こそ大事にしているし、僕は自分の世界に集中して生きていきたい」
「良いレースをすれば称賛され、悪いレースをすれば叩かれる。人々はとても短絡的だ。そんなことはこれからも変わらないと思う」
「だからこそ、自分にとって本当に重要な人たちに囲まれることが大切だと思う。アドバイスを受ける価値のない人からの批判なんて気にする必要はない」
「敗北こそ最大の学び」
現在、アストンマーティンはコンストラクターズ選手権で7位と苦戦中だ。2023年にフェルナンド・アロンソがシーズン序盤に6度の表彰台を獲得した勢いはなく、チームとして厳しい時期を過ごしている。
それでもストロールは、困難なシーズンこそが成長の糧になると語った。
「僕らは勝利や表彰台の話をよくするけど、本当の学びは負けた時にあると思う」とストロールは話した。
「苦しい瞬間や困難な時期にこそ、自分について一番学べる。次の週末にどうすれば良くなれるかを考え、成長していくんだ。誰だって勝利は好きだけど、成長するのは苦しい時だと思う」
ストロールの“批判耐性”が示す成熟
ストロールの発言は、F1ドライバーとしてのキャリアにおける精神的成熟を象徴している。SNSやメディアによる批判が過熱する現代のF1において、彼のように「自分の世界」を保つ強さは大きな武器だ。
結果だけで評価される環境の中で、周囲の声に流されず、信頼できる人々の支えを糧にする姿勢は、アスリートとしての本質的な強さを感じさせる。
Source: racingnews365.com
カテゴリー: F1 / ランス・ストロール / アストンマーティンF1チーム