ジャック・ドゥーハン F1デビュー戦で予期せぬ困難「親指が動かなくなった」
ジャック・ドゥーハンは、アブダビ・グランプリの終盤で思いがけない発見をした。

アルピーヌF1チーム自身が認めるように、ジャック・ドゥーハンは深みに放り込まれたようなレースで、フィニッシュラインでは15位と健闘した。それでも、58周のレース中、一度もミスを犯さなかったことは、デビュー戦としては上出来だった。

それは、ジャック・ドゥーハンの21歳という年齢を感じさせない落ち着きのある週末の積み重ねの上に成り立ったパフォーマンスであった。

「1周1周、経験、そしてチームにとても感謝している」とドゥーハンは初レースについて語った。

「コンストラクターズランキングで6位、ドライバーズランキングでピエールが10位という結果は、彼にとって素晴らしい結果だ」

「ハードタイヤでやるべきことを学んだ」とドゥーハンは付け加えた。

「レース終盤に、他のドライバーと同じペースで走り、同じ戦略で走り切ることができて嬉しい。来シーズンが待ち遠しい」

オープニングコーナーでのクラッシュにより、オスカー・ピアストリが最後尾までスピンアウトするなど、レースは混乱に満ちたものとなった。セルジオ・ペレスはバルテリ・ボッタスとの接触によりオープニングラップでリタイアし、フランコ・コラピントはピアストリに接触され、ボッタスはケビン・マグヌッセンとのクラッシュによりリタイアを余儀なくされた。

ジャック・ドゥーハンはそれらのアクシデントに巻き込まれることなく、無事にチェッカーフラッグを受けた。しかし、レース終盤に予期せぬ経験をしたという。

「予想以上に大変だったことは?」との質問に、彼は「親指が痛かった」と答えた。

「レース終盤は、正直なところ、あまりうまく動かなかった」

「予想外のことで、奇妙だったよ」

ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チーム

しかし、それはドゥーハンにとって予想外のことだったが、デビュー戦への緊張が彼を襲うことはなかったと彼は認めた。

「予想していたよりもずっと少なかった」とドゥーハンは語った。

「チームは、正直に言って、すべてをスムーズに進めてくれた。アルピーヌ・アカデミー、TPC、テストチーム、ルカ・デメオ、フラビオ(・ブリアトーレ)、オリ(・オークス)の全員に、この機会を与えてくれたこと、そしてこのレースに向けて僕を準備させてくれたことに、心から感謝している」

2025年に向けて、ドゥーハンにとって有益な経験となった。アブダビグランプリは、オーストラリア人にとって、フルシーズンに臨む前にF1を早期に体験するチャンスとなった。そこから貴重な教訓が得られた。

「2回目のスティントでハードタイヤを履いて最初の20周ほどで、どこまでプッシュできるかを学んだ」とドゥーハンは説明した。

「ハードタイヤでかなり苦戦していたボッタスを追い抜いたが、どこまでプッシュしていいのかはよく分からなかった」

「最初のレースでやり過ぎてマグヌッセンに負けるわけにはいかなかった。マグヌッセンがどこにいるのかはよく分からなかったけどね」

「もっとプッシュしてタイヤをもう少し使ってもいいと思うが、それでも、レースを完走し、そこから多くのことを学べたことに感謝している」

ドゥーハンは火曜日のシーズン後テストのためにアブダビに残り、その後、チームとシーズンを祝うためにエンストンに戻る。その後、2025年の本格的な準備が始まるまで、母国で数週間を過ごすことになる。

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カテゴリー: F1 / ジャック・ドゥーハン / F1アブダビGP / アルピーヌF1チーム