アルボンのカナダGP“マーモット事故”にPETAが声明 F1に野生動物対策を要求

アルボンはコース上に現れたマーモットを避けようとしたが、接触を避けきれず、FW48は大きなダメージを受けた。この影響でスプリント予選への準備にも支障が出た。
PETA創設者がアルボンを称賛「PETAの表彰台に値する」
PETA創設者のイングリッド・ニューカークは、アルボンがマーモットを避けようとした判断を称賛した。
「アレックス・アルボンがコース上のマーモットを避けようとしてステアリングを切った判断は、彼を勝者にするものだ」とニューカークは声明で述べた。
「勇気と思いやりの両方を示し、彼は一瞬の判断で傷つきやすい動物の命を重んじる選択をした。それは彼にPETAの表彰台に上がる資格を与えるものだ」
その一方で、ニューカークはFOM、FIA、そしてカナダGP主催者に対し、野生動物とドライバー双方を守るための対策強化を求めた。
「他の種の動物たちは、レーストラックや高速で走る車を理解していない。彼らはただ、自分たちの生活を送ろうとしているだけだ」
「PETAは、この出来事が、こうした地域をすみかとする動物たち、そしてドライバー自身を守るために、主催者がより強力な抑止措置を導入するきっかけになることを望んでいる」
毎年問題となるカナダGPのマーモット出没
カナダGPが開催されるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、周辺にマーモットの生息地があるため、毎年のようにコース付近で姿が確認されている。
愛らしい存在ではあるが、走行中のF1マシンの前に出れば、動物にとってもドライバーにとっても重大な危険となる。主催者はこれまでもコース上への侵入を防ぐための対策を講じてきたが、今回の事故により、その有効性が改めて問われる形となった。
ボウルズ「アルボンは動物を気にしていた」
ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、事故後のアルボンが動物のことを気にしていたと明かした。
「彼の最初の反応はもちろんフラストレーションだった。カルロスに対して速かったからだ。こうしたスプリントのセッションでは60分しかない。それだけで、その半分以上を失うのはフラストレーションがたまる」
「ガレージに戻ってからは、彼は母親のことをより心配していた。母親は、彼がマーモットの一家を引き取るために費用を払わなければならないと思っているからだ。それが今回の結果というわけだ」
アルボンはこれまでも動物保護を訴える特別ヘルメットを使用してきたことで知られ、今回の事故についても「動揺していた」とされている。
今回の接触は単なる珍事ではなく、自然環境の中に置かれた市街地型サーキットが抱えるリスクを浮き彫りにした。PETAの声明は、動物愛護の観点だけでなく、F1マシンが高速で走行する場に野生動物が入り込むことの危険性を改めて示すものとなった。
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