F1オランダGP 決勝 FACTS & STATS:マクラーレン26年ぶりグランドスラム

ポールポジションからスタートしたピアストリは、全周回をリードして優勝を果たし、マクラーレンにとって26年ぶりとなる「グランドスラム」を達成。自身にとっても通算9勝目を挙げ、ドライバーズ選手権でのリードを広げた。
レースは数々のドラマを生み、レーシングブルズの新人アイザック・ハジャーが3位でフィニッシュしてF1初表彰台を獲得。角田裕毅も9位に入り、7戦ぶりのポイント獲得でザントフォールトで初めての入賞を記録した。一方、フェラーリ勢はルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが揃ってリタイアし、今季初めてノーポイントに終わる波乱の結末となった。
■ 今回はピアストリにとって通算9勝目となり、マネージャーであるマーク・ウェバーの通算勝利数に並んだ。
■ ピアストリにとってザントフォールトでの初表彰台となった。
■ ピアストリはポールポジション、優勝、ファステストラップ、そして全周回リードを達成し、マクラーレンのドライバーとしては1998年モナコGPのミカ・ハッキネン以来となる「グランドスラム」を成し遂げた。
■ ピアストリはオーストラリア人としてはジャック・ブラバム以来のグランドスラム達成者となった(1960年ベルギーGP、1966年イギリスGP)。
■ ピアストリがスタートからフィニッシュまでリードしたのはキャリア初であり、これでドライバーズ選手権を34ポイント差でリードすることになった。
■ 2位のマックス・フェルスタッペンにとっては、2017/2018年以来となる最長の「表彰台なし4戦連続」の流れを断ち切る結果となった。
■ フェルスタッペンは母国グランプリで2位以下に沈んだことが一度もない。
■ レーシングブルズの新人アイザック・ハジャーは3位に入り、史上5番目の若さで表彰台に立った(前にいるのはフェルスタッペン、ランス・ストロール、キミ・アントネッリ、ランド・ノリス)。
■ 20歳のハジャーは、フランス人ドライバーとして最年少でF1表彰台を獲得した(従来の記録は2019年に23歳で達成したピエール・ガスリー)。
■ レーシングブルズにとってはチーム史上6度目の表彰台となった(ミナルディ時代はゼロ、トロロッソで3回、アルファタウリで2回、レーシングブルズで今回が初)。
■ ハジャーは今季ルーキーとしてはアントネッリのカナダGP3位に並ぶ最高リザルトを記録した。

■ ジョージ・ラッセルの4位は、メルセデスにとって2022年以来のザントフォールトでの最高順位だった。
■ 5位に入ったアレックス・アルボンは、ウィリアムズにとって1982年のケケ・ロズベルグとデレック・デイリー以来となるザントフォールトでのトップ5フィニッシュをもたらした。
■ アルボンにとっては今季10回目のポイント獲得であり、ウィリアムズ加入以来最多のシーズン記録となった。
■ ハースのオリバー・ベアマンはピットレーンスタートから追い上げ、キャリア自己最高となる6位でフィニッシュした。
■ エステバン・オコンが10位に入り、今季ハースは3度目のダブル入賞を果たした。
■ アストンマーティンのランス・ストロールは19番手スタートから7位でチェッカーを受けた。
■ ストロールはこれでドライバーズ選手権でチームメイトのフェルナンド・アロンソを32対30でリードすることになった。
■ アロンソは8位で、直近7戦のうち6戦でポイントを獲得している。
■ レッドブルの角田裕毅は9位でフィニッシュし、7戦連続ノーポイントの流れを断ち切った。
■ 角田裕毅にとってはザントフォールトで初めてのポイント獲得となった。

■ フランコ・コラピントの11位は、このアルピーヌのシャシーにとって今季最高順位となり、本人と交代前のジャック・ドゥーハンを含めても最高成績だった。
■ レーシングブルズのリアム・ローソンは12位に終わり、レッドブル系ドライバーの中で唯一ノーポイントとなった。
■ メルセデスのキミ・アントネッリは6位でフィニッシュしたものの、合計15秒のペナルティによって16位に降格した。
■ アルピーヌのピエール・ガスリーは17位で、これで2戦連続の最終完走者となった。
■ マクラーレンのランド・ノリスはリタイアし、2022年ブラジルGP以来のメカニカルトラブルによるリタイアとなった。
■ フェラーリは今季ここまで完走率100%を維持していたが、両ドライバーがリタイアを喫した。
■ ルイス・ハミルトンは直近2戦で無得点。
■ そして今日のリタイアはハミルトンにとってフェラーリ加入後初のDNFとなった。
■ ハミルトンはクラッシュでリタイアし、これで過去5シーズン連続で1回はアクシデントによるリタイアを喫している。
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