F1オランダGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2025年F1オランダGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。8月31日(日)にザントフォールト・サーキットで2025年のF1世界選手権 第15戦 オランダグランプリの決勝レースが行われた。

ピアストリ(マクラーレン)がセーフティカーの混乱を制して優勝。フェルスタッペン(レッドブル)は2位、ハジャー(レーシングブルズ)がキャリア初の表彰台を獲得した。ラッセル(メルセデス)は接触で苦しみながらも4位、アルボン(ウィリアムズ)は好スタートを生かして5位に入った。

中団ではハースがダブル入賞し、ベアマンが6位、オコンが10位。アストンマーティン勢はストロール7位、アロンソ8位でともにポイント獲得。角田裕毅(レッドブル)はマシントラブルを抱えながらも9位で踏みとどまった。

1位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「優勝でここを去れるのは本当にうれしい。レース全体を通してコントロールできていたし、必要なところでプッシュし、必要なところで温存できた。ただ、チームメイトがDNFするのは誰だって見たくないし、そういう形でポイントを得るのも望むところではないので、ランドには本当に不運だった。僕たちがここで最大限を引き出せるように、あらゆる面を改善してきた仕事にとても満足している。チームのみんなに感謝する。まだやるべきことはたくさんある」

2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日は前半、ポジションを狙ってオーバーテイクしていた時間帯がハイライトだった。最初はうまく前に出られたが、ランドに抜き返されてからは、タイヤとペースをマネジメントして後ろを抑える展開になった。1周目は砂が多くてターン2でマシンが少し跳ね、ドリフトしているように感じた。予選は大きく前進できたが、ロングランでは苦戦して、後ろからのプレッシャーの方が強かった。マクラーレンのペースには及ばず、低速でのグリップとタイヤの挙動に苦しんだので、P2は運にも助けられた結果だ。それでもアイザックが初表彰台を獲得して本当にうれしい。週末を通して素晴らしかったし、ルーキーとしてよくやった」

3位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「ずっと夢見てきたことが現実になって、信じられない気分だ。チームはここまで本当にハードワークをしてくれて、誇らしく思う。今日の結果は予想していなかったけど、夢の一つを達成できて特別な一日になった。ブレイク明けで肉体的にもタフなレースだった。スタートは少し難しかったけれど、純粋な速さで、実力でここまで来られた。最後のセーフティカーのリスタートは絶対に決めなきゃいけない場面で、全力で守り抜いて持ち帰った。序盤は他車のプレッシャーも強くてバトルが激しかったが、僕たちは崩れなかった。家族とレッドブルのファミリーをはじめ多くの人に感謝したい。来週に勢いをつなげて、ポイントを積み重ねていきたい」

4位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「難しいレースだった。シャルルとの接触でフロアに大きなダメージを負った。シケインはラインが自然と縁石側に寄るからオーバーテイクが少ない場所で、かなり楽観的な仕掛けだったと思う。あの接触で表彰台争いは実質的に終わった。その後は1周あたり約0.5秒を失っていたので、P4で終われたのは想定より良かったと言える。とはいえ、今週末の僕たちは最強ではなかったし、どのみち表彰台は難しかっただろう。アイザックは素晴らしいレースだったし、完全にふさわしい結果だ。P4は望む位置ではないが、コンストラクターズでフェラーリにポイントで近づけたのは良かった。次のモンツァに向かう」

5位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「今日は完璧なレースだった。スタートがとても良くて、その後は周りで起きた多くのインシデントにも助けられた。なぜこんなに混乱が多かったのか分からないけど、僕たちはクリーンに走りきって良いレースができた。雨を期待していたし、戦略的には楽しいレースにはならないはずだったけど、強力なスタートで自分たちの手でチャンスをつくれた。1周目にP10に上がれたことで、その後ずっと勝負圏内にいられた。コース上に留まり、起きたことを拾っていってP5を手にできた。良いポイントを獲れたのはうれしいし、アイザックがP3で終えたことを踏まえると、チャンピオンシップのためにも重要だ」

F1 オランダGP 角田裕毅

6位:オリバー・ベアマン(ハース)
「正直、今日はここまでの結果を予想していなかった。運にも恵まれたのは確かだが、そういう日には正しい場所にいることが大事だ。戦略の判断は的確だったし、マシンは速く、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。パワーユニット交換でピットレーンスタートになって不運だったけれど、ポイントに戻って来られて良かった。チームは信じられないくらいハードに働いている。一歩ずつ前進しているし、まだやるべきことはあるが、正しい方向に進んでいる」

7位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「とても波乱に満ちたレースでチャンスが多かったし、2台そろってポイントで終えられてうれしい。序盤の早い段階でピットに入る判断と、その後の戦略が功を奏して多くのポジションを取り戻せた。金曜と土曜にクルマを組み直してくれたチームの努力を考えると、P19からの週末でレースで巻き返せたのは最高だ。来週のモンツァでもう一度やってやる」

8位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「今日はマシンのペースは良かったし、ポイントで終えられた。セーフティカーのタイミングには運がなかったので生かし切れなかったが、2回目のストップの後もいくつかバトルができたし、前の何台かより速いと感じる場面もあった。ファンにとっては見応えのあるレースだったはずだ。来週のモンツァで良い戦いができるといいね」

9位:角田裕毅(レッドブル)
「本当にクレイジーなレースでした。最後のスティントで大きな問題が出てパワーを失ってしまい、マネジメントが難しかったです。セーフティカーのタイミングも自分には最悪で、そのうえで問題も発生したので、すごくトリッキーな展開でした。それでも集中を切らさず、状況に合わせて走り方を変え、ポイント圏内に入ることだけを考えていました。最終的にP9で終えられてハッピーですし、またポイントに戻れたのは自信になります。ここ数戦でチームが自分のパフォーマンスを高めるために多くのことをしてくれていて、いい方向に進んでいます。そしてアイザックとチームに本当におめでとうと言いたいです。この結果が彼らにとってどれほど意味があるか、自分もよく分かっています」

10位:エステバン・オコン(ハース)
「チームとしてダブル入賞はとてもポジティブだ。2回目のセーフティカーでは少し運が悪くて3〜4つポジションを落としたと思うが、全体として満足できる内容だし、オリーは素晴らしい仕事をした。僕はDRSを渡してチームとして助け合いながら前進した。アイザックの初表彰台にもおめでとう。彼にとって忘れられない日になったはずだ」

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カテゴリー: F1 / F1オランダGP / F1ドライバー