シンガポールGP
ブリヂストンが、新しい公道コースで行われる第15戦シンガポールGPでのF1史上初の展望を語った。ブリヂストンはF1初のナイトレースに備え、スーパーソフトとエクストリームウェットに蛍光塗料によるマーキングを施す。

シンガポールでは、このイベントのために市内のマリーナ湾地区を縫うように進む全長5.067kmの公道コースを新設。ブリヂストンは、今シーズンのF1では5回目且つ最後の公道コースでのシンガポールGPでレースにソフトとスーパーソフトで挑む。

シンガポールのサーキットはドライバーにエキサイティングな課題を呈する。1周を通じて随所に低速、中速、高速コーナーが見られ、その一方で最高時速は約300kmに達すると予想される。

シンガポールGP用タイヤ
シンガポールGPは、まるで新しいサーキットについて学ぶだけでは不十分であるかのように、開催時間が夜間に設定され、F1史上初めて日の光の中で行われないレースになる。コースは人工照明で照らるが、それでもドライバーにとって夜間走行は未知の世界を探検するようなもの。

今回ブリヂストンは、暗い中でもドライタイヤとウェットタイヤのそれぞれ2種類のコンパウンドを識別できるよう、スーパーソフトとエクストリームウェットに蛍光塗料によるマーキングを施した。


浜島裕英 ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部長
−−シンガポールの見どころは何ですか?
「レイアウトがチャレンジングですね。まだ誰もレースをしたことがないので、いずれのチームも実際にF1マシンがコースを走るまではシミュレーションだけが頼りになるでしょう。他の公道コースと同じように、週末を通じてグリップ・レベルが変化し、その中で多くのチームが適正なグリップを見出すことに集中すると予想しています。サーキットのレイアウトは面白そうですし、とてもエキサイティングでユニークなコースになるでしょう。」

−−ナイトレースに特に必要な配慮は何ですか?
「夜間に開催されるレースについて様々な面から検討を重ねてきましたが、特に心配な点はありません。ブリヂストンは、自動車耐久レースで夜間走行を何度も経験していますので、これが役に立ちました。日中よりも温度は下がるでしょうし、太陽光の放射による発熱もないでしょう。しかしそれでも気温、路面温度共に27℃程度になると予想していて、その場合は日中にレースが行われた複数のサーキットよりも温度が高くなります。結局、夜であっても、タイヤは昼間と同じように機能することになるでしょう。」

開催日程:シンガポールGP

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カテゴリー: F1 / F1関連 / ブリヂストン / F1シンガポールGP