マックス・フェルスタッペン独走で今季3勝目 F1イタリアGP決勝プレイバック
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がモンツァで圧巻の走りを披露し、イタリアGPを制覇。ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは序盤にノリスへポジションを譲る場面もあったが、冷静に逆襲して主導権を掌握し、最後まで安定したレース運びでチェッカーを受けた。これで今季3勝目、通算66勝目となり、その強さを改めて証明した。一方、マクラーレン勢はランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが3位とダブル表彰台を獲得。終盤にはピット戦略の混乱やチームオーダーが絡み、明暗が分かれる場面もあった。フェラーリ勢は地元での表彰台を逃すもルクレールが4位、ハミルトンが6位に入り、観客を沸かせた。

スタート直後の混乱とフェルスタッペンの譲渡指示
ポールのマックス・フェルスタッペンが好発進するも、ターン1でコースオフ。いったん首位を奪ったが、スチュワード判断によりノリスにポジションを返すことを指示される。序盤はノリス先行、ピアストリとルクレールが激しく争う。

フェルスタッペンの再逆転と序盤の主導権
LAP4でフェルスタッペンがDRSを使い、ターン1でノリスをパス。ここから「メトロノームのような走り」と評された安定したラップを刻み、リードを拡大していく。マクラーレン2台はやや遅れ、フェラーリ勢とメルセデス勢が中団で攻防。

アロンソ無念のリタイア、サインツとベアマン接触
LAP26、フェルナンド・アロンソがサスペンショントラブルでリタイア。直前まで入賞圏内を走っていただけに悔しい幕切れ。さらにサインツとオリー・ベアマンが接触し、両者はスピンを喫する。中団戦線は波乱含みの展開に。

角田裕毅とローソンの接触
LAP29、角田裕毅(レッドブル)とリアム・ローソン(レーシングブルズ)がターン1で接触。角田の右リアにローソンの左フロントが当たり、両者ともランオフに逃げる。幸いレース続行は可能だったが、角田にとっては流れを乱される痛いシーンとなった。

マクラーレンの混乱、ノリスのスローピット
LAP47、ノリスのピットストップが5.9秒と大幅に遅れ、ピアストリが前に出る。しかしLAP49には「公平性」を理由にチームオーダーが発動し、ピアストリがノリスにポジションを返還。タイトル争いの行方をにらんだ微妙な采配となった。

フェルスタッペン独走、終盤に5秒ペナルティ
フェルスタッペンは終盤も圧巻のペースで独走。LAP53で「不安定な走行」により5秒加算ペナルティが科されるが、19秒差のリードにより順位に影響なし。ノリスが2位、ピアストリが3位、ルクレールが4位でフィニッシュ。ハジャーはピットレーンスタートから驚きの10位入賞を果たした。

結末と祝宴、そして次戦へ
フェルスタッペンが今季3勝目・通算66勝目を達成し、レッドブルは圧倒的勝利を収めた。マクラーレンはダブル表彰台でポイントを重ねるも、首位との差を痛感。ティフォシの前でフェラーリはルクレール4位・ハミルトン6位と健闘。表彰台でシャンパンが舞い、次戦アゼルバイジャンへの期待が高まる。

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カテゴリー: F1 / F1イタリアGP