角田裕毅 レッドブルF1の“失態”に激怒「こんな基本的なミス…答えがほしい」

この大きなロスが決勝の無得点へ直結したこともあり、2025年シーズンで苦境にある角田にとっては致命的な出来事となった。
レッドブル代表ローラン・メキースは「かなり大きなミス」と認めているが、角田自身はレース後も詳細説明を受けられず、不満が収まらない様子だ。
「どうして起きたのか知りたい」角田裕毅が示した強い疑問
角田裕毅は、タイヤ内圧が完全に適正ウインドウ外だったことについて、次のように率直な思いを語った。
「ちゃんと知りたいんです。どうしてこんなことが起きたのか…。本当に基本的な部分ですし、完全にウインドウから外れていました。小さな問題というレベルじゃなくて、あの状態では競争力を発揮するのは無理でした」
さらに続けて、避けられたミスだったと強調する。
「しかも、避けられたはずのことだと思っています。セッション中に避けることも改善することもできませんでしたし、しっかり調べる必要があると思います。あのセッションは、文字どおり“投げ捨ててしまった”ようなものです」
F1におけるタイヤ内圧設定は、性能と安全性の両面で非常に重要であり、特に雨の予選ではタイヤ温度・グリップの確保に直結する要素だ。角田が“基本的なミス”と断じた背景には、この設定がレースウィーク全体の根幹に関わる重要事項であるという事情がある。
「FP1からFP3までフェルスタッペンの前にいた」プラクティスで見せた実力
角田裕毅は、予選までの流れは非常に順調だったと振り返る。
「少なくとも予選までは、何度もパフォーマンスを見せられていたと思います。FP1からFP3まで、パフォーマンスランのたびにマックスとしっかり戦えていましたし、何度も彼の前にいました」
実際、ラスベガスではプラクティスのたびに角田のラップは競争力を発揮し、トップ3強の後方に迫る場面も多かった。角田自身が“今季でもっとも良い手応え”と語るほど、RB21のバランスも本人のドライビングも噛み合っていた。
「こういう状況は長い間ありませんでしたし、みんなも見ていなかったと思います。そこはポジティブに受け止めるべきです。ペースは本当に良かったです。マックスがすごいのは、予選になるとさらにレベルを上げてくるところです」

「どのグランプリより自信があった」だからこそ深い落胆
順調なプラクティスを経て臨んだ予選での痛恨の失敗に、角田は大きな失望を滲ませた。
「自信は本当にありましたし、どのグランプリよりも自信がありました。本当に残念でした。でもポジティブなのは、ペースが戻ってきていることです。良くなっているので、カタールでも同じようにやっていくだけだと思います」
角田が“どのGPより自信があった”と明言したことは、裏を返せば今回のミスがチーム内で重く受け止められるべき事案であることを示している。
2026年シートへの影響は避けられない情勢
レッドブルでは、レーシングブルズのアイザック・ハジャーが昇格候補の筆頭とされる状況が続いている。角田裕毅の2026年シートは厳しい情勢と見られ、今回の“基本的ミス”による予選壊滅は、チームにとっても角田にとっても痛恨の結果となった。
ミスの原因究明と改善はもちろん、角田自身の気持ちの切り替え、そして残るカタールとアブダビでの結果が今後のキャリアを左右する重要な局面となる。
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