角田裕毅 レッドブルF1での役割に変化「マックスにアイデアを出せている」
角田裕毅(レッドブル・レーシング)が、2025年F1ラスベガスGPを前に、チーム内で担っている“技術的な役割”について語った。シーズン後半に入ってからRB21の改善に深く関わり、マックス・フェルスタッペンの逆転タイトルに貢献していることを明かした。

コンストラクターズ選手権ではレッドブルが3位につけており、フェラーリに4ポイント差で上回る状況。角田裕毅のポイント獲得はもちろん、マシン開発面での働きもチームにとって大きな要素となっている。

「僕がやらなければ明確にならなかった」セットアップ分業の舞台裏
角田裕毅は、レッドブルが採用するセットアップ分業について、次のように説明した。

「僕の意見としては、マックスにアイデアを出せている部分はあると思います。ブラジルではピットレーンスタートだったんですけど、違うことを試していました。予選だけを見ると役に立ったかは分かりませんが、少なくともレース前には方向性を明確にすることができました。僕がやらなければ、あそこまでクリアにはなっていなかったと思います」

「特にシーズン後半は、セッションの出だしからセットアップを分けることが多いですし、その中で僕が新しい試みを担当することも多いです」

フェルスタッペン超えのFP1は手応え十分
ラスベガスGP初日のフリー走行1回目で、角田裕毅は3番手に入り、フェルスタッペンを0.038秒上回った。フリー走行2回目では赤旗連発で順位を落としたものの、セッション自体がまとまった走行にならず順位は参考にならない状況だった。

夏休み以降の数戦では、アゼルバイジャンでの6位を含め3度ポイント獲得。順位以上に、ここ数戦でのペース向上は明確となっている。

「マックスに近づくのが一番大事です」 チームの得点力にも貢献
角田裕毅は、自身の役割について次のように語った。

「マックスに可能な限り近いところで予選するのが一番大事ですし、それをやらないといけないと思っています。メキシコでは10番手か11番手からのスタートでしたが、スティントの中でマックスを少し助けることができました」

「アメリカやブラジルではポイントは取れませんでしたが、ペナルティがあってもペースとしてはトップ7くらいの力はあったと思います。ペース自体はすごく良かったので、あとはしっかりまとめることが必要だと思っています」

これらの走りは、レッドブルがコンストラクターズ選手権3位を維持する上で重要なものだ。年末の賞金額に直結するこの順位は、1000万ドル超の価値を持つ。

角田裕毅 レッドブル F1

2026年の去就は不透明も「今はやれることをやるだけです」
2026年のレッドブル系のラインアップは確定しておらず、フェルスタッペン以外の3シートは全て未定のままだ。アイザック・ハジャーの昇格が有力視されており、レーシングブルズ復帰も選択肢だが、リアム・ローソンやアービッド・リンドブラッドの存在もある。

角田裕毅は、自身の未来については次のように話した。

「僕は今できることをやるだけですし、チームのために役に立てるように全力を尽くしています。マックスのため、コンストラクターズのために貢献することが今の僕の仕事だと思っています」

不透明な状況が続く中でも、角田裕毅はチームのためにやるべき役割を明確にし、確かな存在感を示している。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1ラスベガスGP