セバスチャン・ベッテルの温情でハースF1勢の降格ペナルティは回避 / F1オランダGP予選
セバスチャン・ベッテルのスチュワードの発言によって、ハースF1のミック・シューマッハとニキータ・マゼピンは、F1オランダGPの予選Q1でベッテルをブロックしたことへのペナルティを免れることになった。

ハースF1の両ドライバーは、Q1の最終アタックを良いポジションで進めるためにやり合っていた。そこにフライングラップのセバスチャン・ベッテルが最終コーナーで二人に近づき、マゼピンが急に向きを変えたことで、ベッテルは回避行動を強いられた。

当然ながら、それはセバスチャン・ベッテルのアタックを台無しにし、その結果、ベッテルはQ1敗退を喫している。

だが、セバスチャン・ベッテルは、ハースF1のドライバーを非難せず、アストンマーティンのペースが足りなかったと発言。スチュワードへの彼の発言は、ハースF1勢にグリッド降格ペナルティを科さないことを説得させることに役立った。

「5号車(ベッテル)のラップが妥協を強いられたことは間違いないが、特に5号車のドライバーの『1か所にマシンが多すぎた』というコメントには注目している。マゼピンの評決に関するスチュワードの報告を読んでほしい」

「ファストラップの準備をしているマシンが少なくとも6台並んでおり、それらすべてが低速(50 km / h未満のものもある)で走行していたが、5号車は最大240 km / hで接近していた」

「5号車は妨害されたが、状況によって『不必要な妨害』ではなかった(第31.5条を参照)。出席したドライバーとチーム代表は同意した」

同じ事ケースがミック・シューマッハに対しても審議されたが、彼もペナルティを免れた。

スチュワードの評決から判断すると、セバスチャン・ベッテル自身がハースのどちらのドライバーにもペナルティを科すように求めなかったようだ。

その後、ニキータ・マゼピンは、4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルを“真の紳士”と表現した。

「僕たちはスチュワードルールにいた。セバスチャンは、F1で最後コーナーで誰もが減速するという地球規模の問題に対処する真の紳士だった」ニキータ・マゼピンは語った。

「僕は彼に謝罪し、『正直に言ってくれてありがとう』とつ与えた。あの瞬間の彼の行動に本当に感謝している」



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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル / ハースF1チーム / ミック・シューマッハ / F1オランダGP / ニキータ・マゼピン