ハースF1 スパでのスプリント週末に挑む:アップグレードで安定狙う

スパ・フランコルシャンは1920年代初頭に初めてレースに使用され、1950年のF1世界選手権初年度にも開催地として名を連ねた。
危険性から1960年代末に一時カレンダーから外れたが、1980年代に現在の7kmのレイアウトで復活して以降、F1の中でも最も愛されるサーキットのひとつとなっている。第1・第3セクターには全開区間が多く、オー・ルージュ/ラディオンやブランシモンといった伝説的なコーナーが名を連ねる。一方で第2セクターは中高速のコーナーが連続し、車のバランスとドライバーの精密さが問われる。
スパはエステバン・オコンにとってF1デビューの地でもある。2016年に初レースを戦い、それ以降8戦中7戦で入賞。2020年には5位を記録している。チームメイトのオリバー・ベアマンにとっては初のF1ベルギーGPとなるが、FIA F3で優勝経験があり、FIA F2でもポールポジションを獲得しているなど、下位カテゴリーでの実績は十分だ。
今大会は2025年シーズン6回のスプリント週末のうち3回目にあたる。スパでのスプリント開催は2023年以来2度目となる。
小松礼雄(チーム代表)
「スパはとてもチャレンジングなサーキットですが、みんなが楽しみにしている場所でもあります。歴史的背景や天候、標準的なサーキットとは異なるダウンフォースレベルなど、ユニークな要素が多いんです。シルバーストンで見せたとおり、現在のベースカーのパフォーマンスは良好だと思っています。スパ特有の要件にしっかりと適応させる必要はありますが、シルバーストンの日曜はパフォーマンスを出し切れなかったので、それを今回挽回したいですね。夏休み前に2戦あるのは良い流れですし、今週末はスプリントなので、予選までに準備できる時間が限られる分、より一層の集中が求められます」
オリバー・ベアマン
「スパに行くのが本当に楽しみだ。歴史ある素晴らしいサーキットだし、久々のスプリント開催というのもワクワクする。アクションが増えるフォーマットだからね。シルバーストンのように今回のアップグレードがしっかり機能して、安定した週末を迎えられることを期待している」
エステバン・オコン
「スパに行くのは毎回楽しみだ。雨が降る可能性も常にあって、チャンスが生まれやすい。スプリント週末はとても難しいし、特にここはラップが長いから走行機会が限られる。だからFP1がすごく重要になる。最初の予選と2回目の予選に向けて、すべての細かい部分を完璧に仕上げる必要がある。トラブルに巻き込まれず、両レースでポイントを狙っていくよ」
カテゴリー: F1 / ハースF1チーム