マックス・フェルスタッペンは“レッドブルF1の中心” メキース代表が移籍説を否定
マックス・フェルスタッペンの将来をめぐる憶測が再び強まるなか、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、フェルスタッペンが今もチームの「プロジェクトの中心」にいると強調した。

メルセデス、アストンマーティン、さらにはF1離脱の可能性まで取り沙汰されているが、メキースはポール・リカールで開催されたグランプリ・ド・フランス・ヒストリックでAFPの取材に応じ、そうした噂を明確に退けた。

メキース「マックスはプロジェクトの中心にいる」
「マックスはプロジェクトの中心にいる」とメキースは語った。

「彼はあらゆるテーマで我々とともにいる。将来に向けたすべての戦略的決定に関与している。何が起きても、彼は我々とともにいる」

メキースは、2026年シーズン序盤にフェルスタッペンが不満を抱えていたことも認めた。特に、新たなレギュレーション下でレッドブルが開幕3戦で十分なパフォーマンスを発揮できなかったこと、そして2026年レギュレーションの初期段階における複雑さが背景にあったという。

「フェルスタッペンは、最初の3つのグランプリでマシンのパフォーマンスが不足していたこと、そして2026年レギュレーションの当初の複雑さに対して、我々と同じようにフラストレーションを抱えていた。彼はそれをはっきり示していた」

それでもメキースは、状況はすでに改善に向かっていると説明した。

「我々はちょうど、マックスのレッドブル・レーシング在籍10年を祝ったところだ。チームがこれまで毎年そうしてきたように、彼に速いマシンを与えることができる限り、マックスの笑顔を見ることになる」

「それ以外はF1ではいつもの雑音の一部であり、良い週末か悪い週末かによって変わるものだ」

GT活動拡大が生むフォードとの微妙な構図
フェルスタッペンの将来をめぐる憶測は、F1以外でのGTや耐久レース活動が広がっていることとも重なっている。今週末、フェルスタッペンはレッドブル仕様のメルセデスAMG GT3でニュルブルクリンク24時間レースに初出場する。

この動きは、レッドブルのF1エンジンパートナーであるフォードにとって、やや微妙な状況を生んでいる。

フォード・レーシングのトップであるマーク・ラッシュブルックは、スパ6時間レースの場で、フェルスタッペンには本来フォードのマシンで走ってほしいと認めた。

「もちろん、我々としてはフォードのドライバーにはフォードにとどまってほしい」とラッシュブルックは語った。

「彼がそうした理由は理解している。我々は彼の情熱も、シムレーシングであれ他の場所であれ、彼の個性も気に入っている」

「今の彼にとって正しいプログラムだから、それは彼をより良くする。ただもちろん、我々としては彼がフォードに乗るところを見たい」

ル・マン参戦の可能性も協議
ラッシュブルックによれば、フォードはすでにフェルスタッペンと将来の耐久レース計画について話し合っており、メーカーがハイパーカークラスに復帰した際のル・マン参戦も選択肢に含まれているという。

「我々は彼と3年以上にわたって話し合いを続けている」とラッシュブルックは明かした。

「適切な機会を見つけることが問題なだけで、物事はうまくかみ合う可能性があると思う。彼は意欲的で、興味を持っているように見える」

「我々としてはぜひ見てみたい。ただ、それが実現するには多くのことが整う必要がある。もちろん、我々にとってもモータースポーツにとっても、非常にエキサイティングなことになるだろう」

ラッシュブルックはまた、フェルスタッペンが最近フォード・マスタングGTDをテストしたことにも触れた。

「マックスは信じられないほどのドライバーだ。我々はF1でともに仕事をすることを楽しんでいるし、最近はグラン・サンブークでマスタングGTDをドライブする機会も彼に提供した」

「我々はすでに彼といくつかのプロジェクトを行っている」

フェルスタッペンをめぐる状況は、レッドブルにとって単なる契約問題ではなく、2026年以降の競争力、レギュレーション対応、そしてドライバー本人のモータースポーツ活動全体に関わるテーマになっている。メキースが「プロジェクトの中心」と表現した背景には、フェルスタッペンが単なるエースドライバーではなく、レッドブルの将来設計そのものに深く関与しているというチーム側のメッセージがある。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / マックス・フェルスタッペン