ルイス・ハミルトン フェラーリF1躍進の裏側「新レースエンジニアは最高だ」

その背景には、今季からコンビを組む新レースエンジニアのカルロ・サンティとの関係構築があった。ハミルトンはレース後、チームとサンティへの感謝を惜しみなく語っている。
フェラーリが進めた体制変更
フェラーリは今季序盤、リカルド・アダミを別の役職へ異動させることを決定し、ハミルトン専任のレースエンジニアとしてカルロ・サンティを起用した。
サンティはかつてキミ・ライコネンを担当した経験を持ち、プレシーズン中は暫定的な起用と見られていた。しかし開幕から5戦を終えた時点でもその体制は継続されており、両者の連携は着実に深まっている。
「彼と働くのが本当に楽しい」
ハミルトンは週末の改善について次のように語った。
「今週末は違うセットアップを選んだ。データを分析しながら進めていたんだけど、エンジニアと本当にうまく仕事ができている。彼は本当に素晴らしいし、一緒に働くのがとても楽しいです」
「僕のナンバー2も今週末は素晴らしい仕事をしてくれた。クルマからさらにパフォーマンスを引き出せるよう助けてくれたし、ずっと良い状態に持っていくことができた。そのおかげで、ようやくすべてのコーナーでアタックできるようになった」
「言ったように、僕はいろいろな変更を求めてきた。フレデリック・バスールも本当に協力的で、僕が快適に走れるようにあらゆる努力をしてくれている。それがようやくパフォーマンスに表れ始めた。だからチームに感謝したい」
シミュレーターを使わずに挑んだ週末
今回のカナダGPでハミルトンは事前にシミュレーター作業を行わなかったことも明かしている。
それでもフェラーリは舞台裏で数多くの改善を進め、ドライバーが最大限の力を発揮できる環境づくりに取り組んできたという。
「今週末は本当に楽しかった。すべての周回を楽しめた」
「最初から正しい方向でスタートできたし、良い姿勢で週末に入れた。クルマの感触も全体的に素晴らしかった」
「大好きなモントリオールで走れて、ここで初めてのスプリント週末を経験できたのも最高だった。そしてこれはチームとの初めての2位だ」

苦闘の末につかんだ初表彰台
フェラーリ移籍後のハミルトンは適応に苦しみ、期待された結果をなかなか残せずにいた。
しかし今回の2位獲得によって、チームが進めてきたセットアップ変更や体制改革がようやく成果として現れ始めたことを示した。
「ここまで来るためにどれほど努力してきたか、言葉では説明できない。本当に深く掘り下げてきたし、このパフォーマンスを実現するために舞台裏では大きな努力があった」
「それでもチームは毎週末ずっと僕を支え続けてくれた。本当に感謝している」
「そして彼らがこれほど喜んでいる姿を見るのは素晴らしい気分だ。彼らは日々本当に懸命に働いているし、その努力に値するからだ」
フェラーリ復活への転機となるか
今回の結果で注目されるのは単なる2位獲得だけではない。ハミルトン自身が繰り返し語ったように、クルマとの一体感やチームとの信頼関係に明確な前進が見られた点だ。
カルロ・サンティとの新たなコンビネーションが機能し始めたことで、フェラーリはようやくハミルトンに最適化された方向性を見つけつつある。カナダGPの表彰台が一時的な好結果に終わるのか、それとも今後のタイトル争いへ向けた本格的な反撃の始まりとなるのか。次戦以降のパフォーマンスが大きな注目を集めそうだ。
カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ
