マクラーレンF1 1000戦目に“1戦の謎” 2005年アメリカGPが鍵
マクラーレンは今週末の2026年F1モナコGPで、チーム史上1000回目のグランプリ参戦を祝う準備を進めている。

ライバルのフェラーリが2020年F1トスカーナGPで1000戦目を迎えてから約6年。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、60年前にブルース・マクラーレン自身が初めてF1に参戦したモンテカルロの地で、この歴史的節目を迎えることになる。

なぜ1000戦目ではなく999戦目に見えるのか
マクラーレンの記録には、ひとつの“数え方の違い”が存在する。

統計上では、マクラーレンは1003回のエントリーに対して998回のグランプリスタートとなっており、単純計算ではモナコGPは999戦目、そして次戦のバルセロナ・カタルーニャGPが1000戦目となるはずだ。

しかしマクラーレンは、2005年アメリカGPを正式な参戦レースとしてカウントしている。

2005年アメリカGPがカギ
2005年のインディアナポリスで開催されたアメリカGPは、F1史上でも最も物議を醸したレースのひとつだった。

当時ミシュランタイヤを使用していた7チームは、安全上の重大な懸念からフォーメーションラップ終了後にピットへ戻り、決勝をボイコットした。

マクラーレンのドライバーだったキミ・ライコネンとファン・パブロ・モントーヤもその一員だった。

結果的にブリヂストン勢3チーム、計6台だけがスタートしたため「6台レース」として知られている。

それでも両ドライバーはグリーンシグナルとともにフォーメーションラップを開始していたため、マクラーレンはこのレースをチームの通算586戦目として正式に記録している。

2026年中国GPはカウントされていない
一方で、今季の中国GPでランド・ノリスとオスカー・ピアストリがスタートできなかったケースは記録に含まれていない。

ノリスはガレージ内でトラブルに見舞われ、ピアストリもパワーユニットの電気系統トラブルによってグリッドからマシンを押し出されたため、両者ともフォーメーションラップを開始できなかった。

マクラーレンは「フォーメーションラップを開始したかどうか」を基準としており、2005年アメリカGPと2026年中国GPの扱いが異なる理由はそこにある。

60年の歴史で“スタートできなかった”のはわずか4戦
この基準で見ると、マクラーレンが1966年F1モナコGPでデビューして以来、グランプリをスタートできなかったケースはわずか4回しかない。

■ 1966年ベルギーGP(ブルース・マクラーレンがスタートできず)

■ 1966年オランダGP(ブルース・マクラーレンがスタートできず)

■ 1983年モナコGP(ニキ・ラウダとジョン・ワトソンがともに予選落ち。マクラーレン唯一のダブルDNQ)

■ 2026年中国GP(ランド・ノリス、オスカー・ピアストリともにスタートできず)

こうした歴史を踏まえると、マクラーレンがモナコGPを「1000戦目」と位置付ける理由は明確だ。チームは単なる決勝スタート数ではなく、「フォーメーションラップを開始したグランプリ」を正式な参戦記録として扱っており、その定義に基づけばモンテカルロでの節目は正真正銘の1000戦目となる。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / F1モナコGP