トト・ヴォルフがラッセルを激励「忘れて前に進め」F1王座争い継続を強調

ラッセルはレース中盤まで首位を快走していたが、30周目にパワーユニットトラブルが発生してストップ。
一方でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが4連勝を達成し、ランキング首位の座をさらに固めた。開幕5戦終了時点で、ラッセルとの差は43ポイントに広がっている。
「忘れて前に進め」ヴォルフがラッセルを擁護
カナダGP後、トト・ヴォルフはラッセルの落胆に理解を示しながらも、今は結果を引きずるべきではないと語った。
「ここ数戦は彼にとって不運なことが続いている」
「今日は確実に大量ポイントを獲得できるレースだった。彼は首位を走っていた。しかし、このパドックで最もレジリエンス(逆境への強さ)と決意を持つドライバーを一人選ぶなら、それはジョージだ」
ヴォルフは、ラッセルがジュニアカテゴリー時代から数々の困難を乗り越えてきたことを挙げ、その精神力こそが最大の武器だと評価した。
「彼はカート時代からジュニアフォーミュラまで、常に逆境を乗り越えてきた。だからこの戦いを諦めることはない」
「正直なところ、まだ17レース残っている。獲得できるポイントは山ほどある」
「明日起きたら、この結果を受け止めて、忘れて、前へ進めばいい。そしてベストを尽くして走る。それがまさに彼がやることだ」

タイトル争いは本当に終わったのか
カナダGP直後、ラッセル本人は悲観的な見方を示し、タイトル争いは「アントネッリが失うものになった」と認めていた。
しかしヴォルフは、その考えには同意していない。
「最高のドライバーたちは、ただ何レースか勝ったからF1にたどり着くわけではない。彼らは逆境を乗り越える力を持っているからここにいる」
「カートやジュニアフォーミュラでタイトルを獲得するには、強い精神力が必要だ。誰もが大きな挫折を経験してきている」
「今はこの出来事を消化し、一晩寝て整理することが大切だ」
「今日の彼は、これ以上できることは何もなかった。それだけでも前向きに考えるべきことだろう」
モナコが反撃の第一歩となるか
ヴォルフは次戦モナコGPまでにラッセルと十分な時間を過ごすことになると明かした。
「私はジョージと毎日話している。今夜も一緒に帰るので、いつも通り話す時間はたくさんある」
チャンピオンシップではアントネッリが主導権を握りつつあるが、シーズンはまだ5戦を終えたばかり。ヴォルフは、メルセデスのエースがここでタイトル争いから脱落するとは考えていない。
43ポイント差は決して小さくない。しかし残り17戦という長いシーズンを考えれば、ラッセルにとって挽回の余地は十分に残されている。今回のリタイアが王座争いの終わりではなく、反撃のきっかけになるかどうかが注目される。
カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / ジョージ・ラッセル
