ヨス・フェルスタッペン レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー解任に沈黙破る

2024年シーズンの冒頭、フェルスタッペン父はホーナー解任を公に要求し、「このままではチームが引き裂かれる」と警鐘を鳴らしていた。きっかけは、レッドブル内の女性従業員による「不適切な行為」の申し立てと、それに伴ってチーム内部に2つの陣営が分裂する“内戦状態”だった。
ホーナーはその後、内部調査で疑惑を晴らしチーム代表としての地位を保ったが、今月に入り突如として業務から外されることになった。後任には、フェラーリやFIA、そしてレーシングブルズでの経験を持つローラン・メキースが即時就任している。
メキースは、より調和的で団結を促す指導者としてチーム内で評価されており、その存在が今後の鍵を握ると見られている。
ただし、マックス・フェルスタッペンとその父ヨスが、現在の契約が満了する2028年までレッドブルに残るかどうかは、依然として不透明なままだ。
ロズベルグに詰め寄られ、ヨスがついに応じる
スカイスポーツのインタビューで、ローラン・メキースの起用後のチームの現状について「満足しているか」と問われたヨスは、こう答えた。
「まあ、彼らは変えることを決めた。それでいいと思っているよ」
過去にホーナーを強く批判していたことを指摘されると、53歳のヨスは外交的にこう返した。
「それは1年半前のことだ。今とは違う。何も言うことはない。問題ないよ」

ニコ・ロズベルグが「今はずいぶん静かだね」とさらに詰め寄ると、ヨスはこう応じた。
「僕はいつも静かだよ」
F1パドックでは、フェルスタッペンの“身内”──つまり父ヨスも含めた内輪の人間たちが、ホーナーの退任を後押ししたのではという噂が流れていた。
チーム代表が交代した今、注目はマックス・フェルスタッペンの将来に移っている。
2026年にマックスがレッドブルに残留する可能性は、現状では以前より高まっている。
一方、メルセデスのトト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの起用に引き続き信頼を置くと語り、マックス獲得に動いたのはホーナーを追い出すための“駆け引き”だったという噂を否定している。
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