キミ・ライコネン F1引退後初の世界タイトル獲得に歓喜「任務達成!」
キミ・ライコネンは再び世界チャンピオンとなった。ただし今回はモトクロスのカワサキ・レーシング・チームの代表としてだ。

かつての世界チャンピオンから新たに戴冠した仲間へ、ライコネンは感情を重ねることができる。ロマン・フェーヴルが2度目のFIM世界MXGPモトクロス選手権タイトルを獲得し、ライコネンのチームで初めて王座を手にした。

シーズン最終戦「MXGPオブ・オーストラリア」はダーウィンのヒドゥンバレー・レースウェイで開催され、フェーヴルが初戦で4位を獲得した。その後、激しい天候によりシーズン最後のレースは中止となり、フェーヴルがタイトルを決定づけた。

フランス・エピナル出身の31歳のフェーヴルは、2015年にヤマハ・ファクトリー・レーシング・ヤマルーブで鮮烈なデビューシーズンを過ごし、2戦を残して初の王座を獲得していた。

10年を経て、現在KRTに所属するフェーヴルが再び頂点に立ち、この達成によってライコネンはチーム代表として初めてのタイトルを手にした。

ライコネンは2021年シーズンを最後にF1を引退し、翌年からKRTの代表を務めている。

ライコネンは2007年にF1世界チャンピオンとなり、今もなおフェラーリにとって最後のドライバーズチャンピオンである。

「F1世界選手権で戦い、勝利した経験があるからこそ、ロマンが今どんな気持ちか理解できる」とライコネンはフェーヴルの快挙に反応して語った。

「彼、チーム、カワサキ、そして世界中のカワサキファンに心から祝福を伝えたい」

「我々は勝利を目指してこのプロジェクトに取り組んできた。そしてチームとしてそれを成し遂げた。これは私とアンティ(ピュルホネン/チームマネージャー)が最初の日から掲げてきた目標だ ― ミッション・アコムプリッシュド!(任務達成)」

「ロマン、ポールス(ヨナス)、マティス(ヴァラン)の献身と努力に感謝する。祝杯の後は、2026年にMXGPでの成功を再び目指し、さらにMX2タイトル獲得にも集中していく」

キミ・ライコネン F1

最終的にMX2の王座はレッドブルKTMのサイモン・ランゲンフェルダーに渡った。

フェーヴルは2度目のタイトル獲得に反応してこう語った。

「本当に何と言っていいのか分からない。とても感情的な瞬間だ。ここ10年間の究極の目標は再びチャンピオンになることだった。そして今、カワサキと共にその目標を達成した。

厳しい一年だったが、準備を整えて成し遂げた。カワサキ、KRTチーム全員、モンスターエナジー、そしてすべてのスポンサーに感謝したい」

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カテゴリー: F1 / キミ・ライコネン