ピレリ
ピレリが、F1スペインGPの決勝レースを振り返った。

ピレリがタイトルスポンサーを務めるF1スペインGP決勝では、2ストップと3ストップ戦略が表彰台を争いました。接戦の勝敗を左右したのはタイヤ戦略だった。

ニコ・ロズベルグが2ストップ戦略のポール・トゥー・ウィンで今シーズンの初優勝を飾った一方、チームメイトのルイス・ハミルトンは、異なる戦略を採ったフェラーリのセバスチャン・ベッテルとのバトルを繰り広げた。

ルイス・ハミルトンは、スタート後に順位を落とした後、3ストップ戦略を採用。そして、セバスチャン・ベッテルは2ストップ戦略を採ったことにより、スリリングなフィナーレとなったレース終盤に、スピードのあるハミルトンと対決を迎えることとなった。

ニコ・ロズベルグは、ピレリが最速戦略として予測したミディアム-ミディアム-ハードと繋ぐ戦略を採り、最終的には17秒差をつけて勝利を掴んだ。決勝のスタート時、全ドライバーがミディアムタイヤを装着。ミディアムタイヤは、FP2でハードタイヤよりもラップあたり1.5秒速い性能を示していた。一方、ルイス・ハミルトンは戦略を3ストッパーへ変更し、最初の2スティントをミディアムで、第3スティントをハードで走行し、この時点でタイヤ交換義務を消化した。ウィリアムズのフェリペ・マッサもルイス・ハミルトンと同じ戦略を採り、9番グリッドからスタートして6位に入賞した。

予選が残念な結果に終わったキミ・ライコネンは、異なる2ストップ戦略を採った。キミ・ライコネンは、第2スティントをハードタイヤで走行後、レース終盤にミディアムタイヤのスピードを活かし、同じフィンランド人ドライバーであるウィリアムズのバルテリ・ボッタスとの接戦を展開した。摩耗とデグラデーションは想定内の数値を示し、2ストップと3ストップがともに可能な選択肢である中、ドライバーおよびチームは状況に適応した戦略を採用した。

グランプリ後、各チームはバルセロナに留まり、火曜日と水曜日に行われる今年1回目のインシーズンテストに臨む。このテストでは、レギュラードライバーとともに、多くのリザーブドライバーがステアリングを握る予定となっている。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「戦略が主役を演じたスペイングランプリ決勝で、メルセデスとフェラーリによる見応えのあるバトルが展開されました。今回のタイヤ選択は数多くの可能性を提供し、各チームがそれぞれのポテンシャルを最大限に引き出すことを可能にしました。カタロニアサーキットの厳しいコンディションと高い路面温度の下、両コンパウンドは完璧に機能し、グレイニングやブリスターの発生はごくわずかに留まり、全ドライバーの戦略実行に貢献できたと思います。この後、我々は、将来のタイヤ開発に有益な多くのデータを収集するインシーズンテストに臨みます」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1スペインGP