オリバー・ベアマン F1イギリスGP予選で自己最高位「馬鹿げたミス」を猛省
オリバー・ベアマンは、F1イギリスGPの予選でキャリアベストとなる8番手を記録したものの、最終プラクティス中のミスによって10グリッド降格処分を受けることとなり、「愚かで馬鹿げたミス」と自らの過ちを悔いた。

20歳のハースF1ドライバーであるベアマンにとって、今週末はF1初の母国GP。土曜の予選ではアップグレードを投入したマシンで高いパフォーマンスを発揮し、これまでのF1キャリアにおける予選での自己最高リザルトをマークした。

しかし、その数時間前、FP3の赤旗中にピットレーン入口でコントロールを失い、フロントウイングを破損するクラッシュを喫した。このアクシデントは、同じく赤旗の原因となったガブリエル・ボルトレトのスピン直後に発生したもので、FIAは「ゆっくり走行しなかった」と判断。タイヤやブレーキの冷えを考慮せず、10グリッド降格とペナルティポイント4点の処分を科した。

Sky Sports F1のインタビューでベアマンは、「最悪だ。本当に最悪。でも自分の責任だ。完全に僕のミスで、本当に愚かで馬鹿げたエラーだった」と率直に語った。

一方で予選については手応えを語り、「予選でいいパフォーマンスが出せて本当にうれしい。まずはチームの努力が報われたと思う。今週末はアップグレードを持ち込んで、それが機能してQ3進出を果たせた」と喜びを示した。

「ここ数戦、予選は僕たちの弱点だった。でも今回のような高速コーナーの多いサーキットで結果が出せたのは、本当に気分がいい。明日は最後方からのスタートになるけど、できる限りのことをするよ」

オリバー・ベアマン ハースF1チーム イギリスGP イギリスグランプリベアマン、赤旗中にピットレーン進入でクラッシュ

なお、ベアマンにとって今季2度目の10グリッド降格であり、1度目はモナコGPのプラクティス中にカルロス・サインツJr.の前を赤旗中に追い越したことによるものだった。

最終プラクティスのミスを振り返り、ベアマンは「赤旗中の周回はすごく遅かったけど、ピット入口ではタイヤもブレーキも完全に冷え切っていて、その影響をあまり考えていなかった」と説明した。

「ブレーキを踏んだときにはもう何の反応もなくて、タイヤも石のように冷えてた。だからスピンした。本当に愚かで、自分でも腹が立つ。過去に戻ってやり直したいけど、それはできないから、学んで次に活かすしかない。明日のレースで巻き返したい」と語った。

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