F1カナダGP:オリバー・ベアマンに警告処分 コラピントとの接触未遂

ハースのベアマンは、サーキット・ジル・ヴィルヌーヴの最終シケイン(ターン14)でランオフエリアに進入し、その再合流の仕方がレースディレクターの指示に従っていなかったとして調査対象となっていた。
しかし、レース後の聴聞でベアマンは自身の見解を説明し、スチュワードの理解を得たことで、軽微な違反とみなされ、ペナルティではなく警告にとどまった。
スチュワード文書には次のように記されている。
「レースディレクターのルイ・マルケスが発出したイベントノートには、ドライバーがT13でコース外に出た場合、ターン14後にトラックと並行に引かれたオレンジラインの末端を越えてからでなければ再合流してはならないと記載されていた。
87号車(ベアマン)はT13の外側から43号車(フランコ・コラピント)をオーバーテイクしようとしたが、オーバーテイクは完了せず、そのままランオフエリアを通過して再合流した。この際、右側のタイヤがオレンジラインの終端を少しだけ越えていた。ただし、ベアマンはコラピントの後ろに戻ったため、順位に変化はなかった。
ベアマンは、車両の軌道の関係でオレンジラインをかすめる以外に安全に戻る手段がなかったと説明した。異なるラインを取れば、43号車に対して危険な角度での合流となった可能性があるという。また、ランオフエリアが滑りやすく、グリップが限られていたことも指摘した。ただし、自身も減速は可能だったと認めている。
我々としては、87号車はオレンジラインを踏まないようにする努力がもう少しできたと判断したが、その行動が危険だったわけではなく、利得も得ていなかった。よって、87号車のドライバーに対し警告を科すにとどめる。」

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