オリバー・ベアマン 赤旗中のクラッシュで10グリッド降格ペナルティ

ベアマンはこのセッション中、車体の一部を落下させて赤旗の原因を作った直後、再び赤旗が提示されたタイミングでピットレーン進入中に自らもスピン。バリアに接触してフロントウイングを失った。
赤旗提示中の出来事だったため、スチュワードが調査を行い、10グリッド降格という厳しい裁定が下された。
スチュワードが発表した文書によると、以下のように詳細が説明されている。
「87号車は赤旗を受けて減速していたが、ターン15に差しかかるとレースペースで加速し、時速260kmでピットレーン進入路に入った。結果として制御を失い、バリアにクラッシュした。
F1競技規則第37.6項(a)および国際競技規則附則H第2.5.4.1項(b)には、赤旗時には『すべての車両は直ちに速度を落とし、ゆっくりとピットレーンに戻らなければならない』と明記されている。

ベアマンがこの規定に従わず、むしろ通常のインラップよりも速い速度で走行していたことは疑いようがない。さらに悪いことに、彼は高速度のまま車の制御を失い、バリアに衝突した。
ドライバーは、赤旗中の低速走行によってブレーキが温まっていなかったことがクラッシュの一因だったと説明したが、我々はこれを情状酌量の理由とは見なさなかった」
さらに、ベアマンには4ポイントのペナルティポイントも科され、累積ポイントは8に達した。
今年F1フル参戦1年目のベアマンにとって、母国イギリスGPは初めてのホームレースとなるが、苦い展開となってしまった。なお、昨年のイギリスGP週末中に、彼が2025年にハースからF1参戦することが正式に発表されていた。
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