ミック・シューマッハ 「父と話せるならF1キャリアを捨てたっていい」
ミック・シューマッハは、自分のF1キャリアと引き換えに7回のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハと会話をする機会を得られるのであれば、喜んで捨てると語る。

ミハエル・シューマッハは、1990年代にベネトンで2回、2000年代にフェラーリでさらに5回のF1ワールドチャンピオンを獲得した後、2006年末に1度目のF1を引退をした。

2010年にミハエル・シューマッハは、新生メルセデスF1のドライバーとしてニコ・ロズベルグとパートナーとして復帰を果たしたが、合計306戦を戦った後、2012年の完全にレーシングドライバーを引退した。

1年後、ミハエル・シューマッハは、当時14歳だった息子のミック・シューマッハを含む家族と一緒にスキーをしているときに深刻な脳損傷を負った。現在、スイスの自宅で回復を続けており、家族を容態を非公開にすることを望んでいる。

しかし、netflixのミハエル・シューマッハのドキュメンタリー『Schumacher』でのミック・シューマッハのコメントによって、過去数年間の父親との関係と容態について明らかにされた。

「父と僕は、今は異なる方法でお互いを理解している」とミック・シューマッハはインタビューで言った。

「シンプルに、同じような言語、モータースポーツの言語を話すという理由でね」

「もっと話し合えることはあると思う。そのことが僕の頭のほとんど時間を占めている。それができればクールだと思う。そのためなら、すべてを捨てることができる」

それは間違いなく誰にとっても大きな犠牲になるだろう。父親の事故以来、22歳になったミック・シューマッハはモータースポーツで自分自身の成功したキャリアを築き続けてきた。

カートでの控えめなスタートを切った後、ミック・シューマッハは2016年にイタリアF4でシングルシーターに移行し、2018年にプレマでヨーロッパF3選手権のタイトルを獲得。2020年にはFIA-F2でチャンピオンを獲得し、今年のハースF1チームでのF1レースデビューに繋がった。

ただし、現在のハースF1のマシンであるVF-21に競争力はない。ミック・シューマッハとチームメイトであるニキータ・マゼピンは、今シーズンの最初の14レースでポイントを獲得していない唯一のフルタイムドライバーとなっている。

F1では間違いなく明るい未来が待ち受けているが、ミック・シューマッハは、当然のことながら、家族と過ごした過去の時間について考えている。

「今、過去を考えると、頭に浮かぶイメージは、たいてい4人で楽しんでいる」と母親のコリーナと妹のジーナ・マリアにも言及しながら語った。

「牧草地でゴーカートを運転している僕たちのイメージが浮かぶ。馬車に座って、ポニーと一緒に外出しているときの僕たちのイメージが浮かぶ。喜びに共鳴する本当に多くの瞬間だ」

「事故以来、そういった経験、多くの人々が両親と一緒に過ごしていると思う瞬間は、もはや存在しない、もしくは、より程度が少ない」

「そして、僕の見解では、それは少し不公平だ」

ミハエル・シューマッハ、ミック、ジーナ・マリア

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カテゴリー: F1 / ミック・シューマッハ / ミハエル・シューマッハ