ボルトレトの安全提言でF1混乱 FIAがストレートモード禁止を2時間で撤回

しかしこの決定は他チームの強い反発を受け、わずか2時間で撤回された。今回の騒動は、2026年F1レギュレーションの問題点と政治的駆け引きを改めて浮き彫りにした出来事として議論を呼んでいる。
ストレートモード禁止をFIAが通達 チームは猛反発
土曜日のフリー走行3回目の約3時間前、FIAは各チームに対しターン8からターン11の区間でリアウイングをフラットにする「ストレートモード」の使用を禁止すると通達した。
この区間には高速のターン9とターン10が含まれており、金曜日の走行ではマックス・フェルスタッペンを含む複数のドライバーがコースアウトしていた。
ボルトレトは、集団走行のなかでダウンフォースを減らした状態で走ることが事故につながる可能性があると警告していた。
FIAシングルシーター部門ディレクターのニコラス・トンバジスは、複数のマシンで想定以上のダウンフォース損失が発生していることを認めた。
「両方のウイングを開いた状態で、11台のマシンのうち7台が予想以上にダウンフォースを失っている」
しかしチーム側の反応は即座に強い反発となった。独メディアによると、各チームは金曜日のデータが無意味になると抗議したという。
「ライドハイト、セットアップ、エネルギーマネジメントまで、すべて最初からやり直しだ」
ボルトレトへの批判も噴出し、ある関係者は次のように皮肉を口にした。
「彼にとって速すぎるなら、F2で走ればいい」
わずか2時間で決定撤回 パドックは政治的動きと受け止め
チームからの強い圧力を受け、FIAはわずか2時間後に決定を撤回した。
この一連の出来事は、アウディが政治的な駆け引きを仕掛けたとの見方もパドックで広がっている。
アウディのマシンはセクター2で速さを見せていたものの、問題となった高速コーナーでは苦戦していたと報じられている。
著名な技術ジャーナリストのミハエル・シュミットは今回の騒動について厳しく批判した。
「今回の出来事は、このレギュレーションがいかに不十分に設計されているかを改めて示している」

それでもアウディは好発進 ボルトレトはQ3進出
こうした議論のなかでも、メルボルン週末でのアウディのパフォーマンスはポジティブな話題のひとつとなった。
ボルトレトはアウディでの初レースとなる予選でQ3進出を果たした。
チーム代表のジョナサン・ウィートリーはこの結果を高く評価した。
「ガブリエルがアウディでの初戦でQ3に進出したのは、関係者全員にとって特別な瞬間だ」
元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドも、アウディの好スタートは偶然ではないと語る。
「新しいエンジン時代が始まり、誰もがほぼゼロからのスタートになっている」
「アウディはレギュレーションの枠組みに関しても一定のロビー活動を行っていた。そうでなければ参戦していなかったかもしれない」
「少なくとも中団で戦える位置に入ることが目標だろう。ただそれ以上に重要なのは、着実な進歩を見せることだ」
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