メルセデスF1代表 「アロンソが2回しかF1タイトルを獲得していない理由は…」
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1ワールドチャンピオンを獲得するには、素晴らしいマシン以上のものが必要であり、賢明な決断を下し、エゴを抑えなければならないと語る。

そして、それこそがルイス・ハミルトンが7回のドライバーズタイトルを獲得し、フェルナンド・アロンソが2回しか獲得できてない理由だとトト・ヴォルフは語る。

フェルナンド・アロンソはF1の最高のドライバーの一人として評価されているが、2013年以来グランプリで勝利を挙げおらず、最後のタイトル獲得は2006年まで遡る。

ルノーでタイトルを2連覇した後、フェルナンド・アロンソは、キャリアを犠牲にするいくつかの選択をした。最も顕著なのがマクラーレン・ホンダへの移籍、そして、フェラーリでの失敗だ。

ルイス・ハミルトンの決定が、両方で利益をもたらしたのに対し、それらは経済面だけでなく、成功に関してもフェルナンド・アロンソを傷つけた。

ルイス・ハミルトンは、2013年にメルセデスF1に加入するという衝撃的な決断を下した。当時、メルセデスF1はランキング5位であり、ランキング3位のマクラーレンの半分未満のポイントしか獲得できていなかったにもかかわらず、ハミルトンはマクラーレンを離れた。

それ以来、ルイス・ハミルトンはメルセデスF1で6つのタイトルを獲得している。

「人々は、ルイスのマシンがあればワールドチャンピオンになれると言う。では、なぜ、そのマシンに乗っていないのか? なぜ、彼は2013年にマクラーレンからメルセデスに移籍したのか? 大胆な動きだった」

「例えば、今でも、マシンではなくお金を求めて移籍した人たちの例がある」

「フェルナンド・アロンソは間違いなく、これまでにレースをした中で最高のF1ドライバーの1人だ。彼の名前に2つ以上のタイトルがないのは残念なことだ」

「しかし、それは自分が太陽系の一部であり、自分が太陽ではなことを知ることでもある」

「一部のドライバーは賢明ではない。彼らはメディアの注目を集め、自分たちが太陽であると信じ始めてしまう。そして、そうではない」

「我々の誰もそうではない。我々全員が衛星であり、回転する惑星なのだ」

トト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンがレースで3桁の勝利を収めた唯一のドライバーであり、ミハエル・シューマッハに並ぶ史上最多の7回のワールドチャンピオンを獲得しているにも関わらず、ふさわしい評価を得ていないと語る。

「ルイスは、多くの理由で、ここでは本来あるべき評価を受けていないと思う」とトト・ヴォルフは語った。

「彼が引退して初めて、人々は彼の業績の大きさを理解するだろうと私は思う」

ルイス・ハミルトンは、2023年シーズンの終わりまでメルセデスに残留する2年間の契約に署名している。今年を含めてその期間にすべてのタイトルを獲得すれば、前例のない10回のF1ワールドチャンピオンという記録を打ち立てることになる。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / フェルナンド・アロンソ / ルイス・ハミルトン