メルセデス
メルセデスのチーフデザイナーを務めるアルド・コスタは、今後数年でパワーユニットのパフォーマンス差が縮まっていくのは避けられない流れだと語る。

2014年に現在のV6ターボレギュレーションが導入された際にライバルメーカーを上回ったメルセデスは、今でもルノーやホンダに大きな差をつけている。

だが、ここ2年でフェラーリが大きくギャップを縮めており、アルド・コスタは4つのメーカーが同様のパフォーマンスを発揮できるようになるのは時間だけの問題だと考えている。

「ここ3年の間に状況は収束しつつあり、ライバルたちはかなり活発に動いてきた。彼らは次第に近づき、パワートレインの差が実質的に減り続ける状況にあると思う。フォーミュラが変わらないのでそれは続いていくだろうし、このような状況になるのは必然だ。我々は正しい方向に向かっている」

今年に入って新たなエンジンが合意に至り、FIAは2020年まで同じパワーユニットを維持。各マニュファクチャラー間のパフォーマンスの収束を促進されることになる。

この合意の下、議論を呼んだエンジン開発のトークンシステムは2017年には撤廃され、事実上、パフォーマンスのアップグレード制限は解除することになるが、マテリアルの制限と特定コンポーネントの最少重量が行き過ぎた開発を妨げることが見込まれている。

フェラーリの新チーフテクニカルオフィサーであり、以前はパワーユニットを監督する立場にあったマッティア・ビノットは、すでにメルセデスのアドバンテージがパワーユニットによるものなのかシャシーによるものなのかが識別できないところまで来ていると説明した。

「パフォーマンス面で言えば、マニュファクチャラーは1点にまとまりつつある。収束が特定の段階にあるときには、それがパワートレインの影響なのか、それともシャシーや空力なのかを切り分けるのがさらに難しくなると思う。つまり、今のところ我々は非常に接近しており、過去ほどの差はない」とビノットは述べた。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1