メルセデスF1 両ドライバーが旧型サスペンションに回帰「自信を取り戻す」

シーズン序盤、アントネッリは6戦中5戦でポイントを獲得し、マイアミのスプリント予選ではポールポジションを獲得するなど順調な滑り出しを見せた。しかし、イモラで投入された新型サスペンション以降は不調が続き、直近7戦でわずか1度しか入賞していない。
「カナダを除いて、あのサスペンションに変えてからずっと苦しんでた」とアントネッリは語る。「うまく適応できなかったし、自分のスタイルを貫こうとしていたけど、それが裏目に出たと思う」
カナダGPではF1初表彰台を獲得したが、本人はそれも「サーキット特性が欧州の他のレースと異なっていたことによる例外」だと振り返る。
ジョージ・ラッセルも同様に旧型サスペンションに戻す予定で、ハンガリーでのレースでは、マクラーレン勢に迫っていた開幕当初の感触を再現できるかが注目される。
「僕のようなアグレッシブなドライビングスタイルには合わなかった。押せば押すほど、車がより予測不能になっていった」
「限界付近で踏み込むには“信頼感”が必要。でも、そのサスペンションでは自信を持てなかった」

また、スパでの不振(スプリント・グランプリともにQ1敗退)を経て、大きな見直しが必要だと痛感したという。
「特にスパの予選後、自分自身にハッキリ言い聞かせた。今のままでは本来の力を出せていないし、受け入れがたいことだけど、それを認めるのも重要なんだ」
「悔しかった。でも、それが逆に自分を見つめ直し、さらに努力するきっかけになった」
現在アントネッリはドライバーズ選手権で7位につけ、チームメイトのラッセルは4位。マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリがタイトル争いを繰り広げる中、アントネッリは再起を期してハンガリーの週末に挑む。
カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / F1ハンガリーGP / ジョージ・ラッセル / アンドレア・キミ・アントネッリ