マクラーレンF1 MCL39に直線ブレーキングの弱点「ラスベガスも試練」

支配的な強さを見せてきたマクラーレンは、コンストラクターズ選手権を早ければ今週末のシンガポールで決める可能性があるほどの好調ぶりを維持しているが、バクーでのレースはステラが車体設計に起因すると考える脆弱性を露呈した。
イタリア人エンジニアであるステラによれば、バクーの高速ストレートから生じる強いブレーキングは、マクラーレンのマシンが克服するのに苦労する特有の条件だった。そして彼は今後を見据え、ラスベガスでも同様の課題に直面すると考えている。
「パフォーマンスという観点で、もし『最も難しい週末はどこか?』と聞かれたら、バクーかラスベガスだと答えるだろう」とステラは記者団に語った。
「我々のマシンの特性はよく分かっていて、長くて中速のコーナーでは非常に競争力がある。しかしバクーにはそれがなく、ラスベガスにも同様にない」
「マシンは直線でのブレーキングに特に効果的ではない。バクーやラスベガスではそのような局面が多く、決められたラインを通過する必要がある場合もそうだ」
ラスベガスで再び浮上する課題
ステラは、ラスベガスGPでも同様の苦戦を予想している。そこでのコースレイアウトは、バクーと同様に強いブレーキングを要求し、中速コーナーがほとんど存在しないからだ。
「マシンは本当にコーナーでロールすることを望む。例えばザントフォールトのターン1はマクラーレン向きのコーナーだが、バクーやラスベガスにはそのようなコーナーはない」と彼は付け加えた。
「とはいえ、バクーでも我々のマシンはポールポジションを争える速さを見せた。これは、マシンの強みから外れた状況でもかなり多用途なクルマを設計したエンジニアたちの功績だ」
「だからラスベガスでは、マクラーレンと同じくらい競争力を持つマシンがあることは驚きではないだろう」
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム