マクラーレンF1 ブラウンとステラが語るノリス初戴冠「すべてが完璧に進んだ」
アブダビGP決勝で3位に入ったランド・ノリスは、マックス・フェルスタッペンに2ポイント差をつけて2025年F1ワールドチャンピオンを獲得した。チームにとっては2008年以来となるドライバーズタイトルであり、マクラーレンは今季、コンストラクターズ選手権2年連続制覇も達成している。

マクラーレンはタイトル決定戦となったアブダビで、フェルスタッペンとオスカー・ピアストリが1ストップ、ノリスが2ストップと異なる戦略を採用。

序盤からシャルル・ルクレールにプレッシャーを受け、さらにレース中盤では角田裕毅とのオフトラックの攻防が調査対象になるなど、緊張感のある展開だった。それでもノリスは3位を守り抜き、タイトルを手中に収めた。

ザク・ブラウン「すべてがうまくいった。信じられないレースだった」
マクラーレンのCEOザク・ブラウンは、アブダビでの決定戦について「すべてが完璧に進んだ」と語り、ノリスの初タイトル獲得を称えた。

「ただただ驚くばかりだ。信じられないレースだったし、最後まで席の端に座って見ていたよ」

「シャルルがDRS圏内にいて、角田との場面も際どかった。オスカーは素晴らしい走りをしていたし、マックスはまるでマシンのようだ。そんなマックスやレッドブルのような素晴らしいチームと戦って勝つというのは大きな達成だ。ランドとオスカーという最高のラインナップと共にレースができて本当に誇らしい」

続けてブラウンは、各場面に潜むリスクの多さを強調した。

「ピットストップ、それからルクレールをカバーしなければならなかったこと。うまくいかない要素が山ほどあるなかで、すべてがうまくいった。長いシーズンだったよ」

ランド・ノリス マクラーレン

ドライバーズタイトルの重みはコンストラクターズと同等
マクラーレンは今季、数戦を残してコンストラクターズ選手権を確定させていたが、ドライバーズタイトルはフェルスタッペンとレッドブルの猛追により最終戦までもつれ込んだ。

「何がより重要なのかとよく聞かれるが、ドライバーズチャンピオンを勝ち取りたいというストレスや願望は、コンストラクターズと全く同じくらい大きかったよ」

「本当に報われた気持ちだし、チーム全員、そして2人のドライバーのことを誇りに思う。来年またレースするのが楽しみだ」

アンドレア・ステラ「どの戦略が正しいのか判断が難しかった」
チーム代表アンドレア・ステラは、ノリスとピアストリを異なるタイヤでスタートさせ、フェルスタッペンの動きに対応する複雑な戦略を採用した理由を語った。

「ピットウォールで話していたのは、とにかくルクレールをカバーしなければいけないということだった。そこから我々は守勢的で反応的な戦略に切り替えた」

ピアストリに関しては別の狙いがあった。

「オスカーについてはハードでできるだけ引っ張り、セーフティカーのチャンスをうかがった。最後にミディアムでフェルスタッペンを追えるかもしれないと考えたが、フェルスタッペンは今回も速すぎた。彼には勝利に値した走りだった」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / F1アブダビGP / ランド・ノリス