マックス・フェルスタッペン レッドブルF1のRB21は「愛憎入り混じった関係」

フェルスタッペンは、アブダビGPでマクラーレンのランド・ノリスに2ポイント差で敗れ、ドライバーズタイトルを逃した。シーズンを通じての勝利数では新王者ノリスを1勝上回ったものの、あと一歩届かなかった。
レッドブルはシーズン前半にパフォーマンス面で苦戦し、オランダGP終了時点では、当時の選手権首位だったオスカー・ピアストリに対して104ポイント差をつけられていた。しかし、イタリアGP以降に投入されたアップグレードによって大きく状況を改善した。
「今季について後悔はまったくない」とフェルスタッペンは語る。
「パフォーマンスは強かったと思っている。このクルマを嫌いになったこともあったし、逆に好きだったこともあった。でも、難しい週末も含めて、常に最大限を引き出そうとしてきた。これまで言ってきた通り、このクルマとは本当にジェットコースターのような一年だった。ただ、幸いにも最後の8〜9戦は全体的にかなり楽しかった」
「チームの雰囲気も今は本当にいい。ポジティブなエネルギーがあって、信念や自信もある。来年に向かう上で、まさに理想的な状態だ」

ノリスのタイトル獲得によって、フェルスタッペンが2021年から続けてきた4連覇はここで途切れた。それでもフェルスタッペンは、タイトルを逃した今季の終わり方について、2024年よりも良い感触があると明かしている。昨年は、マクラーレンが勢いを増し始め、シーズン後半にかけて難しい戦いを強いられていたからだ。
「もちろん、勝てた方がいいに決まっている」とフェルスタッペンは続ける。
「でも正直に言うと、今こうして座っている気分は、去年のこの時期よりもいい。昨年も後半戦はかなり厄介な状況だったからだ」
「我々は、昨年後半から今年前半にかけて、ほぼ1年にわたって苦しんできた。でも今は本当に気分がいい。タイトルを逃したのは残念だが、正直なところ、長い間タイトルのことを考える余裕すらなかった」
「数戦前まで、自分がタイトル争いをしているという実感すらなかった。それは本当にクレイジーなことだ」
「それでも、人はさまざまな形で誇りを持てる。自分自身には満足しているし、来年に向けて自分のスキルを心配するような状態でもない。だから、気分はいい」
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