【動画】ハースF1代表 小松礼雄がテレ東の特集でF1を語り尽くす

ハースF1チームは、トヨタ自動車と業務提携を結び、来年からトヨタがタイトルスポンサーとなることで注目を集めている。このチームを率いるのが、日本人としてF1チーム代表を務める小松礼雄だ。
小松礼雄は、高校卒業後に単身イギリスへ渡り、F1エンジニアとして下積みを重ねた人物で、2024年からハースF1チーム代表に就任。最下位に沈んでいたチームを立て直し、現在はコンストラクターズ選手権7位争いに加わるまで競争力を引き上げている。
インタビューでは、ファクトリーを案内しながらF1マシンの技術進化を解説。近年のF1マシンは、フロントウイング主体の設計から、床下の空気の流れを活用するグラウンドエフェクト重視へと大きく変化し、車体は年々大型化・複雑化していると語った。規則で性能を抑えられても、エンジニアが限界を突き破ることで技術は進化し続けているという。
また、レース中の戦略判断は、サーキットとファクトリーをリアルタイムで結ぶレースサポート体制が支えており、限られた人数で膨大なデータを扱うためには、優先順位付けと簡潔なコミュニケーションが不可欠だと強調した。
チーム運営については、ハースが大規模メーカー系チームとは異なる「レースチーム」である点を強調。約370人規模の組織だからこそ、意思決定が速く、チームとして一体感を持って戦えることが強みだと語る。過去の低迷については、技術よりも組織内コミュニケーションの不足が誤ったマシンコンセプトを生んだと分析している。
代表就任後、小松礼雄が最優先で取り組んだのは、マシン開発そのものではなく、チームの目的と戦略を明確にし、それを極限まで簡素化したメッセージとして全員に浸透させることだった。チーム全員を同じ方向に向けることが、競争力回復の鍵だったと振り返る。
トヨタとの提携についても、単なるスポンサー関係ではなく、「人を育てる」という価値観の一致が出発点だったと説明。豊田章男氏との対話を通じ、金額よりも志や文化の共有を重視してパートナーシップを築いたという。
現在、小松礼雄は日本企業を巻き込みながら、ハースF1チームを志を共有するコミュニティとして発展させる新たな戦略に取り組んでいる。
カテゴリー: F1 / ハースF1チーム / F1動画
