ランド・ノリス、FIA表彰式でF1ワールドチャンピオンのトロフィーを初戴冠

アブダビGPでタイトルを決めてから数日後、FIAの恒例行事であるガラの場でトロフィーを手にしたノリスは、マクラーレンとともに2025年シーズンの成功を象徴する瞬間を迎えた。
FIAガラで正式戴冠、初の世界王者に
マクラーレンのランド・ノリスは、金曜夜にタシュケントで開催されたFIAの表彰式で、ドライバーズ世界選手権トロフィーを授与された。F1キャリアで初となる王者の栄冠であり、FIA会長モハメド・ビン・スライエムから直接トロフィーを受け取った。
26歳のノリスは、前週末のアブダビGP最終戦で3位に入り、マックス・フェルスタッペンを2ポイント差で下してタイトルを獲得。これにより、フェルスタッペンが続けていた4年連続の王者支配に終止符を打ち、マクラーレンにとっては2008年のルイス・ハミルトン以来となるドライバーズタイトルとなった。
僅差のタイトル争いとマクラーレンの快挙
2025年シーズンのタイトル争いは最終戦までもつれ込む接戦となり、ノリスは冷静な走りで必要な結果を確保した。チームメイトのオスカー・ピアストリもランキング3位でシーズンを終え、13ポイント差で初タイトルを逃したものの、表彰式には同席している。
一方、フェルスタッペンは体調不良のため式典を欠席した。
なぜノリスはその場でトロフィーを受け取れなかったのか
アブダビGP直後、ノリスは現地で本物のトロフィーを手にすることはできなかった。決勝前のグリッドに置かれていたのは1995年に作られたレプリカであり、実際のトロフィーはウズベキスタンへ輸送されていたためだ。
FIAが授与するドライバーズチャンピオンのトロフィーは、銀と金で作られており、外側には歴代王者の署名、名前、そして優勝年が刻まれている。このトロフィーは、国際スポーティングコードに基づく「レビュー請求期間」が確保されるため、シーズン最終戦直後ではなく、年次表彰式で正式に授与されるのが慣例となっている。
シーズンの締めくくりとしてのFIA表彰式
FIAの年間表彰式は、モータースポーツシーズンを締めくくる伝統的なイベントであり、F1を含む各カテゴリーの王者が一堂に会する場でもある。
この夜、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラとCEOのザク・ブラウンも登壇し、チームとして2年連続となるコンストラクターズチャンピオンのトロフィーを受け取った。ノリスの戴冠は、ドライバーとチーム双方にとって、2025年シーズンを象徴する締めくくりとなった。
カテゴリー: F1 / ランド・ノリス / マクラーレンF1チーム / FIA(国際自動車連盟)
