マクラーレン ホンダF1 アメリカグランプリ
マクラーレン・ホンダは、F1アメリカGPをポイント獲得のチャンスが大きいレースだと想定している。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、スタートから1コーナーにかけてが特徴的。序盤のアップヒルを抜けると、ポールポジションから3~4台が並んでコーナーに飛び込むことも珍しくない。さまざまなライン取りが可能なレイアウトでオーバーテイクのチャンスも多く、高速でテクニカルなレースが繰り広げられる。

フェルナンド・アロンソ

「僕たちのパッケージが本来持っているペースを発揮できず、フラストレーションのたまる2戦だったが、米国へ向かうのは楽しみにしている。米国のファンはとても情熱的かつ熱狂的で、今年のインディ500参戦の際は素晴らしい時間を過ごしたし、オースティンでの雰囲気も楽しみだ。サーキット・オブ・ジ・アメリカズは本当に楽しいコースで、すべてのセクターが異なる性質を持っているし、時間とともに変化する路面コンディションに合わせ、セットアップを変更していくという点で、ユニークなチャレンジになる。さらに、他よりもコース幅が広く、オーバーテイクのチャンスもあると思うので、日曜にそれができればと願っている。米国では楽しい時間を過ごし、いい思い出がたくさんある。オースティンでは、結果が出ない中でも続けてきた努力が実を結び、勢いが加速すればうれしいし、持てる力をすべて出しきればポイント獲得が可能だと思う。さまざまな要素を考慮しなければならないし、オースティンではここ数年トラック内外でかなり多くのドラマが生まれている。何が起こるかは分からないが、チャンスを逃さずに取り組めばいい結果が出ると前向きに考えている」

ストフェル・バンドーン

「米国・メキシコの2連戦で、未経験のコースを走れるのをとても楽しみにしている。多くのドライバーからサーキット・オブ・ジ・アメリカズはさまざまな要素を持った人気のコースだという評判を聞いている。また、オースティンへはここ数年リザーブドライバーとして訪れているが、とてもいい都市で、中心部のロケーションや、地元のレストランは素晴らしい。未経験のコースに行くのは、たしかに経験済みの場所で走るのとは違うが、必要以上にナーバスになることはない。どのグランプリでも、いつもと同じようにエンジニアと準備に取り組んでいるし、現実の世界で走ったことはなくとも、シミュレーターでは十分に走りこんでいる。だから、金曜にはすぐセットアップに取り組めるし、できるだけ早くコースへ出たいと思う。僕にとっては、マレーシア、シンガポールとポジティブなレースが続いていたが、日本ではスタートの不運により順位を下げてしまい、残念な結果になった。今回のオースティンは、エンジンパワーの影響度から見ると、僕たちにとっては相性がよさそうだが、広い幅のコーナーはやっかいだし、カギは一周を通じてバランスを保てるセットアップを見つけることだと思う。オーバーテイクのチャンスも多くありそうだし、いい結果が得られればと思う」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「アメリカグランプリは2012年にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるようになって以来、とても評判が良く、今やF1カレンダーの中でも代表的なイベントになりつつある。オースティンはすばらしい街で、ファンもチームも楽しめる要素がたくさんあるし、人々は素晴らしい雰囲気で迎えてくれる。ドライバーにとっては、素晴らしいコースでの戦いが待っており、私も多くのファンと同様に新型マシンがロングストレートやコーナーセクションでどのような走りを見せるのか、楽しみで仕方ない。上り坂を駆け上がって1コーナーへ向かっていくマシンの姿は、アメリカグランプリを象徴する光景の一つと言える。さまざまな要素を持つこのサーキットではいつも素晴らしいレースを見られるし、変わりやすい天候もレースを面白いものにしてくれると思う。F1の主催者は米国の会社なので、その“ホーム”で彼らがどんな企画を用意しているのか楽しみだし、エキサイティングで素晴らしい週末になると期待している。米国のF1ファンは毎年増えているようにも感じる。オースティンの雰囲気はいつも最高で、温かく迎えてくれるので、どのチームも米国に来るのを楽しみにしている。ファンにも、ドライバーにとっても、サーキット・オブ・ジ・アメリカズはレースをするのに最高の場所だろう」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

「アジアでの連戦を終えたシーズンはここから終盤戦を迎えますが、次は南北アメリカ大陸での連戦に向かいます。マクラーレン・ホンダとして最後のホームグランプリとなった鈴鹿は、我々にとってはほろ苦い結果になりました。週末を通してそれなりの速さを見せられていただけに、ストフェルの第2コーナーでの接触等の不運により、最終的にホームのファンの前でポイント獲得に至らなかったことは残念でした。ただ、フェルナンドが見せた最後まで諦めない走りは、先々のレースに向けてチーム全員に勇気を与えるものでした。今週末のアメリカグランプリが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、2012年に作られた比較的新しいサーキットで、大きな高低差の中に、低速・中速・高速と、バリエーションに富んだコーナーを持つテクニカルなレイアウトです。特に第1セクターは、坂を駆け上がった先の第1コーナーの後に、シルバーストンや鈴鹿に似たS字の高速コーナーが配されており、エキサイティングな展開が予想されるレースの中でも、見所の一つになると思います。パワーユニットとしては、コーナーが連続する箇所が多いので、特にドライバビリティーのセッティングが重要になってくると考えています。今回のレースは、我々のマシン特性を考慮すると残り4戦の中でも、特に我々にとってポイント獲得のチャンスが大きいレースだと想定しており、高いモチベーションで臨みます」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1アメリカGP